今日からまた日本の大学生たちが来るので、ダバオに迎えに行きました。
みんなリピーターということで、私の投稿で興味を持ってくれて、
まずは噂の「ゴミ山」に行きました。晴天のゴミ山は私も初めてでしたが、
なんでしょう、ゴミって発熱するんでしょうか。いつも以上に暑く感じました。
アイさんに案内してもらってこども園を見学。
こどもたちが壁に飾られている自分の作品を「これが私の!」と自慢し合ってます。
自分の作品を見てもらいたい気持ちって大事にしてあげたいですね。
集まっているこどもたち、お母さんたちと一緒に記念撮影。
お母さんと言っても、日本から来た学生たちと同年代か、年下なくらいです。
ですけどこの村の人たちはみんな、逞しいですよ。
ゴミ山から拾ってきたものをつぎはぎした家。
家財道具も主に拾ってきたものばかりでボロボロですが、服だけは異常なほどたくさんありました。
もちろんこれも拾ってきたもので、洗って自分たちで着たり、古着として売ったりしているそうです。
「せっかく竹が生えてるんだから、コレを切って壊れた家を直せばいいのに」と言ったら
「その竹は地主のものだから切ったら怒られる」とのこと。
こんな「居住禁止区域」にも、「地主」とかいるんですね。謎です。
何度か通う中で、私も少しずつ事情が分かってきましたが、まだまだ分からないことだらけです。
今やってる漫画の仕事が一区切りしたら、一回作業に同行して山にも入ってみようかと思っています。
数少ない「ビサイヤ語が分かる、現地の人を生で取材して情報発信できる人物」として、
少しでも役に立てればと思います。
HOJに滞在していた小学生のお姉ちゃんが、「ブログに出ていたゴミ山に行ってみたい」と言うので、
かなり刺激の強い経験になるけど大丈夫?と確認した上で、連れて行くことにしました。
私も行くのは3回目ですが、何度来ても、圧巻の光景です…。
ここでアイさんが運営しているこども園を見学させてもらい、炊き出しに参加。
平日は15人のこどもが集まるので、その子たちのために。
週末は近所の子たちが50人くらい集まるので、その全員に炊き出しを行っているそうです。
15人のこどもの一回のこの炊き出しにかかる費用は1500円くらい。
そもそもここは「立ち入り禁止区域」なので、活動の認可が下りるはずもなく、
公的な支援は一切入っていないので、活動資金はすべて自分で集めているそうです。
見学させてもらう際には1人につき1000ペソを謝礼として払うことにしています。
みなさんが払ってくれたお金が、こども園の先生の給料や、炊き出しの費用や、
近隣に住むこどもたちのおむつ代や医療費などに使われます。
支援の見返りに選挙活動に利用されるとか、新興宗教の布教をされるとか、
わざと「かわいそうな写真」を撮って送ることを強要されるとか、
そういうケースが多いそうで、「口出しせずに支援してくれる人」はとてもありがたいとのこと。
みなさん、HOJにお越しの際はぜひ来る前か来たあとにゴミ山見学にも参加してくださいね!
HOJの口座の管理もしてくれている山本先生が学生たちを連れてきてくれました。
前にこのブログで紹介したゴミ捨て場をぜひ見学したいということで、さっそく連れていきました。
今日は小雨が降っていたので、前回来た時以上にどよんとした空気と臭いが漂っていました。
ここに住んでいるこどもたちの支援をしているアイさんが、今回も案内してくれました。
ゴミ捨て場で暮らすこどもたち、というとものすごく貧しい、かわいそうな子たちという
ステレオタイプがあるかと思いますが、実際に会ってみると、身なりもきちんとしていて、
何より、楽しそうに暮らしていることに驚かされます。
その理由のひとつが、「ここの村の大人たちはみんな働き者だから」というのがある気がします。
ゴミ捨て場で働くのでなければわざわざここには住みませんからね。
親が働きもせずにダラダラしている家よりも、よほど生活がしっかりしているんですよ。
ただ、もちろんこの暮らしを肯定するわけではありません。
有害物質で体を壊すリスクの中、1キロ20円のプラスチック、1キロ40円の鉄屑を拾い集める暮らしが
国の在り方としてアリだとは思えません。
日本の若者たちがここを見て何を感じたのか。HOJに滞在する中で、いろいろ考えて欲しいと思います。