HOJの日本の口座を管理してくれている山本良太先生が
研究として進めているサンロケ小学校でのプロジェクトのためにまた来てくれました。
専門分野はITによって教育の可能性を広げていくことなんですが、
日本から最新の機器を持ち込むのではなく現地の先生たちが持っている携帯を活用する、という、
DIYならぬ、BYOD(Bling your own device: 自分の機器を持って来て)なる手法を紹介してくれています。
あーら不思議、ちょっとの工夫をするだけで、自分のスマホとプロジェクターがつながって、
簡単に授業に活用できるようになるんです!
…のはずが!なんと、フィリピンの田舎の先生たちが持っている安物のスマホだと、
「ちょっとの工夫」ではプロジェクターとはつながらないことが現場で発覚!
iPhoneでもGalaxyでもない、謎の中国製スマホですからね。これはさすがに山本先生も想定外だったようです。
ただ、うまくいかなかったことをちゃんと認め、次に生かすのが学問の姿勢です。
こちらで売っている謎スマホを研究のために購入し、日本に持ち帰って調べてみるそうです。
そして、改めて接続方法を確立したうえで、来年の春に再訪してくれるとのこと。先生たちも楽しみにしていました。
サンロケ小学校では、2年前に給食プロジェクトを始めたときに集めたお金で建てた給水塔も大活躍中。
畑では見事に野菜が実っています。ここの野菜が給食にも使われているんですよ。
ヘチマとナスをおすそ分けしてくれました。代表して美味しくいただきますね!
給食、畑、特別支援教室、そしてIT活用教育。いろいろなかたちで関わってきた甲斐あって、
サンロケ小学校には他の学校の先生たちからの視察の話が絶えないそうです。
そこから支援の輪を他の学校にも広げていけたら素敵ですね。がんばります!