NOIZ奨学生として大学を卒業し、HOJでアルバイトをしてくれていたジャニーが、
先日、急性の白血病と思われる症状により、亡くなりました。22歳でした。

6月までは元気にHOJで働いていたジャニーでしたが、7月半ばから体調不良を訴えるようになり、
療養のためにHOJの仕事をいったん辞めて、通院しつつ自宅療養を続けていました。
一時期は歩くこともできないくらいに弱っていたのが、9月に入って歩けるくらいに回復し、
少し安心していたところで急に症状が悪化し、自宅でお母さん、兄弟に看取られて天に召されました。
ジャニーは10人兄弟の6番目で、兄弟の中でも一番真面目に働き、勉強をするタイプだったそうです。
家庭の経済状況を考えて、小学校4年生のときから近所の家に住み込みで働きながら学校に通うようになり、
NOIZ奨学生になってもずっと働きながらの通学を続けていました。

今年の春、ついに農学部を卒業し、10月の資格試験を受けて、
合格して地方公務員になって家族を経済的に助けるのを目標に、
HOJでアルバイトをしながら勉強を続けていました。
10歳の頃から働きながら学校に通っていたジャニーですが、NOIZ奨学生になってからのこの5年間は
新しい、楽しい体験の連続で、大学ではダンスチームの中心メンバーとして大活躍しました。
NOIZ奨学金のスポンサー、日本のロックバンド「宇宙戦隊NOIZ」のPV撮影にもバックダンサーとして参加し、
自分の名前がクレジットされたCDを「ほら、僕たちの名字が載ってるよ!」と家族に誇らしげに見せていたそうです。

HOJのスタッフとして働き始めた5月からは、海に行ったり、川に行ったり、日本人ビジターと仲良くなったりと、
本当に毎日いろいろなことがあって楽しいと、家族に携帯で撮った写真を見せては語っていたそうです。

得意のダンスでこどもたちにも大人気で、今年の創立記念日のこどもたちのダンスは、ジャニーの振付でした。
弔問に訪れた先で、ジャニーと一番仲の良かったお姉さんから、
「ジャニーはこの数年間、特にこの数ヶ月、本当に楽しそうだった。どうもありがとう。」と言われました。
もしジャニーがそう感じていたのならば、それはNOIZ奨学金を支援し、HOJを支援してくれているみなさんのおかげです。
本当にありがとうございます。
ジャニーの冥福を祈るとともに、HOJの使命の大きさをかみしめたいと思います。