学生グループのビジターが一段落したハウスオブジョイですが、
なんと今は個人で来ているビジターさんが合わせて8人もいます。

その中の1人、ダイスケさんは「日本スキムボード協会」の副会長さん。
世界のスキムボードのことを調べていてダヒカンビーチのことを知り、
このブログで私が書いた記事を読んで、ハウスオブジョイに来てくれたんです。

今回は短い時間しか取れず、ダヒカンビーチに行くことを優先したため、
HOJのこどもたちとはあんまり交流できませんでしたが、
ダヒカンビーチのスキムボード事情を実際に観て、現地の若者と知り合うという目的は達成できました。

はじめはフィリピンの田舎でスキムボードをやっている若者たちがいることを知った時、
周りの仲間たちの間で、「ロクなボードを持ってないだろうから、中古のを送ってやろう」
という話が持ち上がったそうなんですが、
「果たして本当にその連中はボードを欲しがってるのか?」
「現地でボードを作って販売してる奴がいたとしたら、その商売を邪魔することになるんじゃないか?」
と考えて、とにかく一回見に行ってみよう!と決めたんだそうで。
いやー、本当にいいセンスをしているなあ、と思いました。
案の定、地元の若者たちは、自作の木製ボードを使っているんですが、
世界で主流のカーボン製のボードに比べるとこれがものすごく重たいんですよね。
ダイスケさんの持ってきた軽いボードにみんな興味津々で、
これがあればめちゃくちゃ高く飛べるぞ!と大喜びでした。

でも、彼らに聞いてみたら、「でもやっぱり自分で作ったやつの方がいい」とのことでした。
その理由は「ある程度重いほうが安定するので技がやりやすい」ことと
「頑丈だし壊れたとしてもまた自分で作れるから遠慮なく使える」ことです。
なるほど、楽器を自作している私にも共感できる感覚でした。
彼らが求めているのは最新式のボードよりも、「海外の仲間とつながる」ことのようです。
日本の大会に呼んでくれよ!としきりに言っていたので、
優勝賞金などを狙っているのかと思ったらそういうわけでもないようで
「そんなことより、仲間が増えたら楽しいだろ?」という感じでした。なんとも気持ちのいい連中ですね。

今後、日本のスキムボード好きたちと、ダヒカンビーチの間で交流が生まれて、
お互いに行き来して大会をやるような関係になったら本当に素敵ですね。
その時はぜひ通訳としてその場に居合わせたいものです。
あ、でもこういう連中って言葉抜きですぐ仲良くなるんだよなー。やっぱり私も練習しようかな。(笑)