マリアンとデイヴが家族と一緒に暮らせることになりました。
HOJで育てた方がこどもたちに安心な環境と、選択肢の多い未来を用意できると思うんですが、
フィリピンではやはり母親の主張が通ることが多く、明確な犯罪の証拠でもない限りは、
母親が「私が育てる」と言えば、福祉局もそれに応じた判断をすることが多いんです。
ちょっと心配ではありますが、姉妹とまた一緒に暮らせることになって2人は嬉しそうなので、
またいつでも遊びにおいで!と笑顔で送り出すことにしました。
今後も行政を通じて様子を見守っていきたいと思います。
そして入れ替わるように、新しい子が入ってきました。
タゴムの少し北にある地域からやってきたレイネル君、10歳です。ようこそHOJへ!
最初は緊張した面持ちでしたが、ちょうど今日学校が休みだったエムジェイが
一緒に遊ぼうとバスケに誘うと、すぐに笑顔になりました。
エムジェイのちょっと空気を読まずに人に近づいていく感じが、功を奏した感じです。(笑)
レイネルを送りに来たソーシャルワーカーさんがHOJの近所の出身だそうで、
「うちの地域は慢性的に洪水の被害があって、貧しい家庭が多いんです。
もしまだHOJに空きがあるなら他にも何人か受け入れてもらえますか?」と聞かれました。
これからまた何人か、新しい子たちがやってくるかもしれません。
困っている子たちの将来の選択肢が増えるように、受け入れ態勢を整えていきたいと思います。
先日、日帰りで来てくれた写真家さんが、撮った写真を送ってくれました。
私が普段撮っている写真とはレベルが違うので、ぜひご覧ください!
とにかく陰影が素晴らしいです。
私はいつも記録写真の発想で「なるべく顔が明るく写るように」設定を調整したり、
顔に光が当たる向きから撮影したりしているんですが、いつもその発想だと
どうしても絵面がワンパターンになるんですよね。この写真とか、絵に描きたくなる構図です。
おどけて出した舌にハイライトの白とか、カッコ良すぎる…。
ひたすらにゴチャゴチャしている私の部屋も、こうやって撮影してもらうと、
なんだかアンティークな古道具屋のような佇まいに見えて来るから不思議です。
そしてこの色の自然さ…。普段私が撮っているカメラだと、いつも
「なんか違うんだよな…こんなに赤っぽかったり緑っぽかったりしないんだよな…」と
違和感があるんですが、まさに、普段私が感じている色が出ています。素晴らしい。
そしてこちらはビバリーのピンナップ写真…と思いきや、
背景右下と左下に、自然に猫が対象に写り込んでいます。
もちろん偶然ではなく、意図的にこの瞬間と角度を切り取ったのでしょう。
プロ、おそるべしです。
次回はもっとゆっくり滞在して、よりこどもたちの生活に溶け込んで撮影をしたい、
と言ってくれているので、その時を楽しみに待ちたいと思います。
写真撮影が好きなみなさんもぜひお越しください!シャッターチャンスの宝庫ですよ!
おだやかに新しい週が始まりました。昼休み、竹サックス作りをしている私のところに
やってきたこどもたちが、竹の切れ端を指輪や望遠鏡にして遊んでいます。
そういえば、昔はジェレミーもこうやって遊んでいて、それを見て、実際に竹の指輪を作って
販売してた時期もありましたね。懐かしいです。
竹の切れ端は望遠鏡になったかと思ったら、今度はマイクになってました。
マイク片手にうろ覚えの歌詞で日本語の歌を歌うイージェイとエムジェイをご覧ください!(笑)
こどもたちが学校に行ってる間に、細かい作業。平和な日に、好きな音楽を聴きながら
竹サックスに模様を彫る時間こそが、私の至福の時です。ああ、たまらん…。
しかも今日は午後から雨が降り出し、ちょっと涼しくなったかと思ったら、
猫がやってきて作業中の私の膝で寝始めました。
こうなると私はもう立ち上がることもできないので、強制的に作業に集中するしかありません。(笑)
おかげでずいぶん作業がはかどりました!
涼しいと言っても、気温は26℃くらいなんですけど、このくらいの気温になると
こどもたちも寒いと言ってジャケットとかを着はじめます。
こんなの日本じゃまだまだ暖かい方だぞ!そんなんじゃ日本に行けないぞ!とか言いながら、
私もパーカーを着てるので、秋からの日本行きが我ながらちょっと心配です。(笑)