先日、マティの州立大学で卒業式が行われました。
宇宙戦隊NOIZの奨学金で教育学部に通っていたロイが、無事に卒業です!
彼は貧しい漁師の家に、7番目のこどもとして生まれました。
親が離婚・再婚を繰り返したこともあり、現在兄弟は全部で15人だそうです。
新しい父親や母親の違う兄たちには経済的に頼れないので、
せっかく優秀な成績なのにも関わらず、高校卒業後、進学をあきらめて
月給3000ペソで町のショッピングセンターで働いていました。
しかし宇宙戦隊NOIZの奨学金のことを聞いて応募して、その一期生に選ばれました。
それからの大学での彼の活躍は目覚ましいものでした。
ダンスリーダーとしてイベントのたびに皆を率い、英語の詩の朗読大会で入賞し、
歌の大会でも優勝し、教育実習では「最優秀実習生」として表彰されました。
6月からはとりあえず学校で研修生として働きながら、9月の公立学校教員資格試験を目指すそうです。
早く稼げるようになって、弟や妹たちも大学まで通わせてやりたい、というのが彼の夢だそうです。
宇宙戦隊NOIZのみなさん、そして支援してくれている隊員のみなさん!
本当にありがとうございます!
ちなみにもう1人、NOIZ奨学生として小学校に通っていたアンドリューが「最優秀」の生徒として卒業しました!
総合成績はもちろん、英語、数学、歴史、理科などの科目でもすべて成績トップ、
それだけでなく学外でのスピーチコンテストや弁論大会、数学大会などでも優勝しまくり、
メダルを19個ひっさげての卒業となりました!
ここまで成績優秀だと、市長さんや県会議員さんから「うちの奨学生にならないか?」と誘われて、
お金を出してもらう代わりに仕事を手伝い、卒業後は役所で働くことになったりもするんですが、
「医者になりたい!」という夢を持つ彼は、卒業後の自由を束縛しないNOIZ奨学生としてハイスクールに進学したいそうです。
こんな才能たちが、フィリピンにはたくさん埋もれています。
それらの才能が発揮されるお手伝いを、ほんの少しでもできたらと思います。
みなさん、今後ともご支援よろしくお願いします!