今年から給食プロジェクトを進めているサンロケ小学校で「Mr&Missコンテスト」があると呼ばれて行ってきました。
フィリピンでは小学校の時から着飾ってこんなコンテストをやってるんですよ。日本の小学校ではちょっと考えられないですよね。
イスラム教ってこういうのに厳格なんじゃないかというイメージもあるかもしれませんが、
この地域の人にそんな感覚は全然ありません。一緒になって着飾って、すごく楽しそうにコンテストに参加してます。
なんというか、そういう「ゆるさ」っていいですねー。
なんでこの時期にコンテスト?と校長先生になにげなく聞いてみたら、すごいことが分かりました。
なんとこの企画、給食プロジェクト続行&拡充のための資金集めで開いたというんです。
「どういうこと?」と詳しく聞いたら、およそ、以下のようなことでした。
「うちの学校は貧しい子が多いけど、全員が貧しいわけじゃない。
だから、裕福な家庭から寄付してほしいのだけど、不公平な負担を強いることになるのでそういうわけにもいかない。
そこで、こういうコンテストを企画して、参加費を高めに設定すれば、裕福な親は喜んでお金を出してくれる。
今回はそれに加えて『年末ジャンボ宝くじ』も開催してるので、大成功よ!」
す…すごい!これがやり手の校長先生の学校経営か!!
日本の教育学部で「教育経営学」とか教えていた教授に教えてあげたいです。
9月に始めた給食プロジェクトが順調に進んでいる裏には、校長先生の、こんな「経営の知恵」があったんですね。
給食プロジェクト、そんなわけでとても順調で評判も良く、現在20名のところ、1月からは30名に増やすことに決めました。
寄付だけに頼らず、自分たちでより良くしようとしている姿にとても感動しました。
今後もこの学校からはいろんなことを学ばせてもらえそうで楽しみです!