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    ダバオの火災地支援プロジェクト

    さて、HOJのこどもたちにとってはにぎやかで楽しいクリスマス&年末年始でしたが、
    ミンダナオ島、ダバオにとっては、災害続きの日々でした。
    巨大台風の直撃、大雨による洪水の頻発、そして町の各地で頻発する大火事…。
    街の人口増加や経済発展に、まったくインフラが追い付いていないせいで、
    交通や水利が機能不全に陥っていることが原因と思われます。

    多くの方から「HOJは大丈夫ですか?」「何かできることはありますか?」と声をかけていただき、
    それ以来、私なりに、HOJとして何かこれらの被害を受けた地域のためにできることはないかと思っていたんですが、
    1/1に起きた火事の被災地域が、ダバオで日本語教師として働いているタカコさんの家のすぐ裏だ、ということで、
    何か一緒にできないかという話になり、さっそく現地に行ってきました。
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    火事が起きたのは、ダバオのBAJADAという比較的裕福な層が住んでいるエリアです。
    その一角に、そこだけ切り取られたかのように不法占拠者たちが住む場所があるんです。
    新年を祝う花火や爆竹が何かに引火して、消防法などと無関係に建てられた家々にあっという間に燃え広がり、
    幸いなことに死者と重傷者は出ませんでしたが、126家族、約500人が住む場所を失いました

    そのうち106家族が、すぐ隣にある修道院で避難生活をしています。
    いつもフィリピンで裕福なエリアにある立派な修道院を見るたびに私は微妙な気持ちになっていたんですが、
    今度ばかりは、修道院ナイス!と思いました
    普段は10人の修道士さんたちが心静かに祈って暮らしている家が、350人以上の避難者であふれ、活気に満ちていました。


    修道士さんたちと避難者たちに「何が足りない?」と聞くと、
    「古着と食べ物は政府とNGOからいっぱいもらった。医薬品も足りてる。足りないのは食器。」とのこと。
    10人の修道士が使っていた食器を300人以上で使ってるわけですからね。なるほど、それは足りないに違いありません。
    さっそく修道士さんと一緒に近くのディスカウントショップへ。
    火事の被災者たちのために買っているんだ、と言ったらオーナーさんがぐんと割引してくれましたよ。
    深皿1枚、皿2枚、スプーン3つ、コップ3つを1セットに、106家族のために、106セット購入。
    しめて7700ペソ、2万円弱といったところです。
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    修道院に戻ってさっそく避難者たちに配ります。
    避難者は家族ごとにカードを持っていて、それでチェックして配給などを平等に行っているとのことなので、
    そのシステムに便乗して配りました。おかげでとてもスムーズに全員に行きわたりましたよ。
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    食器を受け取ったみなさんも「ひさびさにスプーンで食事ができる!」「今日はスープを作ろう!」と喜んでくれました。
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    もともと不法占拠エリアなので、火災保険なんてありませんし、元の場所にまた住めるかの見通しも立っていません。
    それでも人々はたくましく、笑顔で過ごしています。
    同時に、「静かに祈る時間はなくなっちゃったけど、修道士になって今が一番、充実しているよ」と
    しみじみと語る修道士さんも印象的で、ああ、アジール(避難所、聖域)ってこういう場所のことなんだな、と心にしみました。
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    もちろんHOJの本業はダバオオリエンタルでこどもたちを育てることですが、
    こんなふうに、できる範囲でのコミュニティ支援を、今後も行っていきたいと思います。
    次はこどもたちも連れてきて一緒に何かやりたいですね!


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