他の子たちが学校に行っている間、ダーウィンとビバリーには「お勉強」の時間があります。
大学が午後からの日はジュリアンが先生役。教育学部ですからちょうどいい実習ですね。
計算問題に苦戦しているダーウィンに「自信がないときは指を使うの!足りないときは足も!」と
非常に実践的なことを教えていました。
繰り下がりのある引き算、2桁以上の掛算なども時間をかければちゃんと解ける様子。
このぶんなら来年度からの学校も問題なさそうですね。
(フィリピンでは斜線をひかれているのが「正解」です、念のため)
ビバリーは桁の多い足し算に苦戦中。だいたい理解はできてるんですが、計算ミスが多いです。
苦手意識を持っちゃわないように、うまく褒めて伸ばしていきたいですね。
期末テストを終えてヒマになったチムレイとジャンジャンが「僕たちもやる!」と言って
ジュリアンに問題を作ってもらってました。
チムレイは単純な掛算と割り算の問題で、全問正解!チムレイ、じつは算数得意なんです。
そしてジャンジャンには大きな数の割り算の問題を出したんですが…
本人の名誉のためにも、結果は伏せておきます。(笑)
ジャンジャン、サッカーと筋トレばっかりやってないで、勉強もするんだぞ!
2018年の調査でOECD加盟国79か国の中で、読解力では最下位、数学と科学は下から二番目だったというフィリピン。
コロナ対策で2年学級閉鎖し、「世界一長い期間対面授業をやらなかった国」にもなり、
さぞやその影響は大きいだろうと思いきや、2022年の同調査では、
世界の平均が下がっているのに対し、フィリピンは逆にちょっとですが成績が向上しています。
え?もしかして学校に行かずに自宅で勉強してるほうがマシってこと?
…と考えるのはさすがに早計だとは思いますが、この結果を、フィリピン教育省は重く受け止めてほしいと思います。