昨晩の大事件です。
タケルさんがお土産がわり、といって、子ブタを一頭買ってくれました。
明日はビーチでこいつを丸焼きにしてパーティーだ!と こどもたちは大喜び。
フィリピンでは「レッチョンバボイ」と言って、ブタの丸焼きは祭りには欠かせないんです。
ですがなんと!こどもたちが映画を見終わって出てきたら、
つないでおいたはずの木の下にいないではありませんか!
ブタがいない…ってことは…ブタの丸焼きが食べれない!!これは大問題です!
血眼になったこどもたちがブタを探しまわりはじめました。
幸いなことに暗がりにいるブタを男の子たちがすぐに発見!
ですが、ブタは文字通り命がけで、包囲網を突破しようとします。
さあ、ブタvsこどもたちの、本気の追いかけっこがはじまりました!
その様子は、まさについ先ほどまでみていた「ワールド・ウォー・Z」という映画の、
ゾンビが人に群れで襲いかかっていく様子を連想させます。(笑)
軒下や植木の茂みなどを利用して巧みに逃げ回るブタでしたが、
こどもたちの真剣なチームワークで建物のわきに追い詰められ、
退路を失ったところに、ルベンが後方から果敢にタックル!!
見事にブタの動きを止めました。
そこになだれかかるように群がるこどもたち。まさにゾンビの群れです。(笑)
ブタの手足を抑えつけますが、死に物狂いで暴れるブタ。
ああ、逃げられる…!
その時、「青森の大巨人」の登場です!
暴れるブタをわっしとつかむと、なんと、グイっと持ち上げました!
こどもたちも大歓声です!!
持ち上げられると観念したようにブタをおとなしくなり、
すばやくロープを持ってきたロジャーに手を縛られ、あえなく「お縄」になりました。
そんなわけで今日はウラワビーチでみんなでブタの丸焼き!
いやー、タケルさん、本当にありがとうございます!っていうか、似あいますねえ!
こどもたちとスタッフ、合わせて40人がお腹いっぱいになりました。
ブタにも感謝しなきゃいけませんね。
あまりにもブタのエピソードがおもしろかったので、
今日はそこだけとりあげました。ウラワビーチの話はまた明日!
学校をさぼって遊んでいたところを見つかったルベンたちが、
「そんなに学校に行きたくないなら今日はもう行かなくていいから仕事手伝いなさい!」
と言われて、「ゴミ捨て場の土と灰を混ぜて花壇や畑にまく」という、ザ・重労働を手伝っています。
一仕事終わったところで、「さあ、どうする?明日も仕事を手伝う?」と聞くと、
「学校に行きます」とショボンとした顔で答えました。
ちょっとヒヤヒヤな荒療治でしたが、うまく効いたようでよかったです。
男の子たちがまた丸刈りにしたんですが、みんな多少の長さを残して切っている中、
ジェレミーだけが見事にマルコメになってました。本人の希望だそうで。
いやー、確かに似あいますよね!
坊主頭でいろんなものに触ると、その感触が新鮮で面白いんだそうです。
猫に坊主頭で触ってみるジェレミー。とても気持ちいいんだそうです。
うーん、ちょっとだけ試してみたい気もしますね。髪切ろうかな。(笑)
1年半ぶりに、「青森の大巨人」ことタケルさんがHOJに遊びに来てくれました。
190センチの身長はフィリピンではどこに行っても注目の的!
私も空港で久々に会ったときに、あれ?こんなに大きかったっけ?と驚きました。
こどもたちも大喜び!明日のウラワビーチでの大暴れが楽しみです!
今日は午後からロウィーたちが学校が休みだったので、一緒にシャロームで泳ぎました。
最近は天気が不安定なせいで、あまり透明度は高くなかったんですが、
やっぱり泳ぐのは楽しいですね。日本に行く前に今週末、泳ぎ貯めしておこうと思います!
先日の双子に引き続き、HOJの古株、インダイがHOJを巣立っていくことになりました!
2000年に入ってきた時はまだ2歳。
足が悪くて、まっすぐ歩くこともできなかったインダイですが、
HOJでのリハビリの成果で、1年後には元気に走り回れるようになっていました。
途中、お父さんの経済状態が安定したタイミングで何度か実家に帰りましたが、
やっぱり大変、ということで、HOJに戻ってきたインダイ。
もともとアレルギー体質な上に去年は大きな病気にもかかり、入院したりもしました。
きっとすごくつらい思いをかかえていたに違いないのに、
いつも笑顔で、機嫌よく、ひょうきんな子でした。
毎日そうじを真っ先に始めるのも、インダイでした。年下の子のめんどうをみている姿が印象的です。
今回、特筆すべきは、HOJを出れるきっかけとなったのが、兄、ジョネルの就職だということです。
「安定した収入があるから、妹の面倒は僕がみるよ、一緒に家族で暮らすんだ」
というジョネルの言葉には、スタッフ一同、本当に感動させられました。
インダイを実家に送っていくと、日雇いで働いているお父さんと、
近所のお店で下働きをしている兄のダーウィンが出迎えてくれました。
今回の卒業の立役者であるジョネルは、今日も工場で働いている、とのこと。
正直言って、ジョネルはまだ働き始めたばかりで、
給料だって安定しているとはいえ、格別いいわけではありません。
10代の男の子ですから、欲しいものはいくらでもあるでしょう。
携帯、カメラ、ゲーム機、自転車、バイク、服、酒、恋人…。
それが、給料が入ったから妹を呼びよせる、なんて、もう…なんと言うか…感無量です。
ジョネル、ダーウィン、インダイの3兄弟が、幸せに暮らせることを心から祈りたいと思います。
インダイ、本当によかったね、おめでとう!!