去年HOJでつくった竹音楽隊のDVD。
山から竹を取ってくるところからはじめて、楽器を作り、練習し、プロを日本から招いて録音し、
自分たちで衣装まで作って、撮影して完成させました。
おかげさまでDVDはほぼ完売したので、黒字になったぶんで、HOJの卒業生の就学支援もできています。
さて、このプロジェクトを見た人から、ちょっと面白い角度からのプロジェクトのオファーを受けました。
「その衣装、自分たちで作ったんですよね?ひょっとしてHOJで服とかカバンとか作るのって可能ですか?
着物やジーンズなどの古布のパッチワークで作る製品が、日本で売れるかもしれません!」

以来、アイダさんが中心となって、洋裁のプロジェクトがゆっくりと進んでいます。
カバン、枕カバーなど、おお、確かにこれは売れるかも!というクオリティのものができるようになってきました。
そして今回、「バッグにこどもたちの絵を描いたものも商品化できるか試してみましょう!」ということで、
サンプルに10個のトートバッグを送ってもらいました。さっそくこどもたちが絵を描きます。
乾けば洗濯しても落ちなくなるという専用のペンで、下書きもなしにグイグイと描いていくこどもたち。
いやー、ふだんからよく絵を描かせているせいか、みんな筆に迷いがありません。

完成してみたらびっくり!ジョリーナがうますぎです!何も見ずにこのしっかりした線に、配色のセンス。只者ではありません。
ジュリアンのも抑制のきいた、それでいて明るい素敵なデザインです。

ジェレミーの絵もなんとも平和でのどかでいいですね。
よく見ると猫が二匹いて、花に混じってひとつだけオクラが植えてあるあたりが私のツボを押しまくりです。(笑)

ズラリと並べるとこんな感じです。いかにも「南国のこどもたちが描きました!」って感じがしますよね。

まだこれはサンプルの段階なので、いつ本格的に販売になるかは未定ですが、
この調子で、寄付だけに頼らない、こどもたちも楽しく参加できるかたちでの収益プロジェクトを
立ち上げていきたいと思います。みなさん、今後もお楽しみに!
今週はパッとしない天気がずーっと続いています。
まあ、3月4月と雨がほとんど降らなかったせいで、農作物の価格が高騰しているので、
この雨が、数か月後に豊かな実りをもたらしてくれることを祈ります。

雨で気温があがらないせいか、風邪が蔓延しはじめました。
集団生活をしているので、1人風邪をひくと、次々とうつっちゃうんですよね。
まあ、おかげで強靭な抵抗力が身に着くのも事実ですけどね。
そんな中、飼い犬のチッチがまた子犬を産みました!
軒下の穴の中からまだ出てこないので正確な数は不明ですが、おそらく3匹くらいです。

これでチッチの出産は、私の覚えている限りでももう5回目!
今度こそ子犬がバカ犬に成長しないように、きちんとしつけようね、みんな。

そして、ずいぶん前の約束を果たしに、メイアンがキュウリを持ってきてくれました!
大学の実験農場で作っているキュウリです。

さっそくサラダにして食べてみました。
斜面に植えたほうも、平地に植えたほうも、一口目の味は大差なくおいしいんですが、
平地のほうは、食べ続けていると口の中に苦味、エグ味のようなものがたまっていきます。

なるほど。やっぱり水はけって大事なんですね!勉強になりました。
また作物ができたら持ってきてくれるそうで、今から楽しみです!
授業の始まった隣町の専門学校に、アナマリスとジョイジョイの様子を見に行きました。
キャンパスは広く、緑がいっぱいで、若者たちがそこかしこの木陰に集まって活動をしていて、
なんだかとても素敵なところです。

アナマリスたちがとっているのはHRSと呼ばれているコースで、
ホテル&レストラン・スキルコースの略ですね。1年で国内で、2年で国際的に働ける資格が得られるカリキュラムです。
今日はまだ始まったばかりなので座学でしたが、後期あたりからは実践的な授業がどんどん入ってくるそうです。

しかし何気なく立ち寄った事務局で、とんでもない事実を聞かされました。
「先週、行政からの通達があって、このコースは3年コースに変わりました。
名前もHRT(ホテル&レストラン・テクノロジー)に変わったのでよろしく」
は?1年で国内の、2年で国際的に働ける資格が取れるんですよね?
「だから、先週変わったんですよ。3年勉強しないと、資格はとれません」
なんですかそれ。ふざけてませんか?授業料払って入学してからカリキュラム変えるってあり得ますか?
でも、あちこちに電話をかけて調べてみたら本当でした。この学校だけでなく、すべての専門学校で、
今年度から急に施行されたシステムのようです。
ジョイジョイたちによれば、クラスメイトたちはみんな1年か2年のつもりで入ったので、
3年も勉強できない!どうしよう?と困っているそうです。もちろん彼女たち自身も困っています。
アキノ大統領が推し進めている教育改革の一環だそうで、
彼は教育に力を入れるといって、ハイスクールを4年制から6年制にしたり、
専門学校を2年制から3年制にしたりしているわけですが、こういう現状を見ると、
「学生」の時期を延ばすことによって自分の任期中の「若者の失業率」を見かけ上減らしたいだけのように思えてなりません。
有数の財閥で育ったお坊ちゃんには、こどもたちを学校に1年通わせるために、親兄弟がどれだけ支え合い、
努力しているかは分からないのでしょう。まあ、彼を選んだのがフィリピンの「民主主義」なのだからしょうがないですけど。
ちなみに、6月から溶接の職業訓練コースに入るはずだったロジャーも、
「来週始まるから、来週はじまるから」といつまで経っても始まらない学校に直談判しに行ったら、
「生徒が集まらないので今季は開講しない。次のコースは9月から」と言われました。

ああ、マジでふざけてます。フィリピンの若者たちが「働かない」ことが問題になってますが、
それは彼らのせいではなく、こうやって少しずつ、やる気を削がれているからです。
この境遇の中で、私にできることは何なのか?あきらめずによく考えたいと思います。
あまりに嫌な話ばかりなので、学校関係でいいニュースも。
マリアフェの娘(ロジャーの姪にあたりますね)のカカイが、ウラワビーチから近所の幼稚園に通い始めました!
これは、幼稚園で飲み切れなかったジュースを、戻ってきてからもったいないと言って飲んでいるところです。
昔、ジェリカが幼稚園に初めて行った日に、同じことがあったような…。

HOJの卒業生が、ちゃんと子育てしているのを見るのはとても嬉しいですね。よし、めげずにがんばります!!