フィリピンは昨日から「聖週間」です。すごくかいつまんで言うと、木曜が「最後の晩餐」の日、
金曜が「十字架刑」の日、そして土曜日の夜が「復活の夜」で日曜日は「復活パーティー!」です。
宗教的な祭日ですが、カトリック人口が8割を超えるといわれているフィリピンでは、国民の休日になっています。
今日はその「十字架刑」の日なので、普段は明るいフィリピンという国が、全体的に静かになります。
カラオケ屋や飲み屋などの騒々しいところはもちろん、市場や雑貨屋もほとんどが閉まります。
いわば「神様がいない日」なわけですから、遠い距離の移動などは縁起が悪いとされており、
バスや船、飛行機などの本数もものすごく減ります。
キリストの苦しみを少しでも共に味わおう、ということで、この日は「肉を食べない」とか「1食抜く」とか
「長距離を歩く」「山や丘に登る」といったことをする人たちがたくさんいます。
まあ、田舎の一般的な暮らしは、常にそんな感じなんですけどね。
この聖週間から、ジェイエム、ルベン、リッキーが「侍者(じしゃ)」デビューです。
神父さんのお手伝いをする係ですね。かわいい弟子たちが増えて神父さんも喜んでいます。
さて、今日は「喪に服す日」ということで、ちょっとおとなしい調子でブログを書いてみました。
今晩はちょっと真剣に、深刻なことを考えて過ごそうと思います。
増えすぎた子犬や子猫を近所のみなさんにひきとってもらうことにしました。
ソーシャルワーカーのジーンさんが「私に任せて!そういうの専門だから!」と言って探してくれました。(笑)
「なんなら書類も作る?」と言われました。ノリノリですね。
おかげで次々と里親が見つかってます。
市長さんの秘書をしているパトリシアさん、スタッフのベベットさんの娘さん、スタッフのエルビーさんが
猫や犬たちを引き取ってくれました。みんな元気でなー!ネズミ退治で役に立てよー!
仲間が減って残った猫たちはさびしそうですが、まあ、すぐに慣れるでしょう。
なんてったってここにはこどもが嫌というほどいますから。(笑)
さて、今日はウラワビーチに行ってこどもたちと遊びました。
こどもたちがスラックラインの練習に夢中になっている間に、私は久々にじっくりウラワの海中を探索しました。
ニモのいる場所はすっかり覚えたんですが、今回、エンジェルフィッシュの大群がいる場所を発見!
シュノーケリングができる人なら十分岸から泳いで行ける距離です。見たい方はお楽しみに!
満月の直後なのですごい引き潮です。
引き残った水たまりが太陽の熱で暖められて、まるで温泉のようです!
遊びまくって疲れた体を癒すのにも最高です!みなさんぜひ大潮の時期を見計らって遊びにきてくださいね。
最近ウラワビーチに行くときには必携のアイテム、スラックライン。
せっかくの夏休みなので、これをどうにかHOJの敷地内で練習できないかと場所を探した結果、
私の部屋とマンゴーの木の間に張れば練習できそうだということが分かりました。
こどもたちが昼寝している間にこっそり練習して差をつけてやれ!と思っていたら、
あっさりロジャーとルベンに見つかって、一緒に練習することに。
私もロジャーもルベンも、もう普通に歩くのはマスターしたので、ちょっと変わった技に挑戦です。
「座ってからもう一度立つ」「わざとバランスの崩れるようなポーズをとる」「振り返る」「カメラ目線」などなど。
私の「カメラ目線」の技をそばにいたレナンに写真に撮ってもらったら、
ラインが写っていないので、ただの上機嫌なオッサンになってます。うーむ、残念!(笑)
難しいことに挑戦したがるロジャーはさっそく「ジャンプ」に挑戦です。
先日のバレエのときにもそうでしたが、体幹というか、軸というか、重心というか、
とにかくそういうのの安定っぷりがハンパじゃありません。
さすがに今日はまだできませんでしたが、近いうちにすぐできるようになりそうです。
世界大会とかもあるらしいですからね。
こういうマイナースポーツなら、本気でフィリピン代表くらいなれるかもしれませんね!
さて、今日からまた新しいビジターがやってきました。
ミンダナオに来るのはなんと43年ぶり!という、元協力隊の安本さんです。
青年海外協力隊という制度ができて、3期目の隊員だそうです。烏山さんの大先輩にあたるわけですね。
8年ほど前に早期退職して、その後はJICAのシニアボランティアとして、シリア、フィジー、
ソロモン諸島などを回っていたそうで、口を開くたびに興味深い話ばかりです!
専門は「水道管の修理」とのことで、滞在中にHOJの水漏れ個所を全部見つけ出して、
修理法をスタッフたちに伝授してくれるそうです。いやー、ありがたいですね!
まだ太平洋戦争の記憶が生々しくて、日本人を見ると石を投げつける人もいた、という40年前。
こういう大先輩がそれでもめげずに、現地の人たちと仲良くする努力を続けてくれたおかげで、
今、私たちはフィリピンの人たちに笑顔で歓迎されながら活動をすることができています。
後世に何かを残す、というのは、こういうことなのかもしれませんね。私もがんばります!