ダバオオリエンタル全域で、「校舎の安全が確認できるまでは対面授業停止」の発表がありました。
フィリピンのセメント製の建物は、雑にブロックを積み上げて固めているだけだったりするので、
地震でどんなダメージが出ているか、分かったものではありませんからね。
これはこれで、英断だと思います。

しかし、急に「対面授業停止」と言っても、オンラインで授業をする環境があるわけでもなければ、
コロナ禍の時期のように、遠隔授業用のプリントが準備してあるわけではありませんから、
要するに、単なる休みの日になっています。いつまでこの状況が続くか分かりませんが、
今週はおそらくずっとこんな感じなんじゃないかと思います。

ただただこどもたちを遊ばせておくのもよくないので、敷地内の掃除や草むしりなどの作業や、
絵を描く、塗り絵をする、本を読む、ギターの練習をするといった、ちょっと知的な時間を
過ごすようにしています。

今日は日本行きの準備のために、各所へメールして、ホテルや飛行機の予約を確認して、
講演の合間の時間で友達や親族と会えるように調整して…といった作業に専念するつもりでしたが、
1日中こどもたちがいると、なかなかそうもいきません。
なにしろ絶賛「見て見て!」期の」子がいますからね。(笑)

明後日から、心強いボランティアさんが来てくれるので、心待ちにしたいと思います。
さすがに今晩こそ事務仕事に専念せねば!
余震もすっかり落ち着き、海辺に住んでいる友達にも大丈夫だと確認した上で
みんなでウラワビーチに遊びに行きました。
できる範囲の注意と警戒をした後は、しっかり楽しんだ方がいい、と私は思うからです。
少し怖い思いをしていたこどもたちも、解放されて大喜びで遊んでます。

HOJにすっかり慣れた、ビンビンとリック。半年前のこの子たちの生活を考えると、
本当に引き取れてよかったと思います。

入ってきて以来、微妙に私のことを警戒していたレイネルも、地震あたりを契機に
急に私に心を開いてくれるようになりまして、絶賛「見て見て!」期に入りました。
地震で心配な時に、たまたま頼れそうな相手が私しかいなかった、ということだとしても、
「見てくれる人」に選ばれた名誉を、しっかり受け止めたいと思います。

クレッツがビンビンを浮き輪に乗せて遊び相手になってあげています。
実はクレッツにも妹がいるそうでして、HOJで引き取れないか、現在手続きを進めているんです。
早く一緒に暮らせるようにしてあげたいですね。

さて、地震対応で日本行きの準備をだいぶ後回しにしてしまったので、
明日からは本腰入れて、スケジュール調整や各種予約、講演準備などの事務作業に専念します。
隙あらば竹サックスに模様ばかり彫ろうとするので、気をつけねば!(笑)
被害状況が少しずつ行政から発表されています。ダバオオリエンタル全体で、死者数は3名、
負傷者は247名、全壊した建物は36棟、半壊した建物は309棟、避難者は41275世帯とのことです。
HOJのあるサンイシドロ市では建物の倒壊は報告されておらず、避難者も61世帯と例外的に少ないです。

大規模な被害が報告されているのは、ダバオに向かう途中の町、パントゥカンの鉱山です。
ここにはさほどの埋蔵量ではありませんが、金鉱山があり、昔から採掘がおこなわれています。
平時から落盤事故が多く、作業員同士の「奪い合い」によるいざこざなども多く、
「稼ぎに行くなら命がけ」と言われている場所ですが、今回、大きな地すべりが起きたそうです。
現在までに3名の遺体が見つかっていますが、まだ犠牲者の数は増えそうです…。

都市開発や鉱山開発が進んだ場所が大きな被害に遭い、自然保護に力を入れてきた自治体は
被害が少なくて済んでいる、というのは、非常に示唆的です。
山を世界遺産に登録して鉱山開発を禁止した、前市長さんに感謝です。

ちなみに今日はさすがに海には遊びに行かず、こどもたちと敷地内で過ごしました。
もう津波警報は解除されているんですが、一応余震は警戒しておこう、ということです。

明日の朝まで地震が無ければ、明日はみんなで海に行きたいと思います。
なるべく日常を楽しむことも、地震でショックを受けたこどもたちの心には大切ですからね。
今晩も、みんなで寄り添って寝る予定です。楽しい明日が来ますように!