昨日の石をバケツリレーで運んでいるときに「もしこれが全部黄金だったら?」という妄想をして、
マイカが「私は市長になる!」と言ったのをきっかけに、
こどもたちに「もし市長になったら貧困対策に何をするか」を聞いてみました。
最初に市長になると言い出したマイカの答えは「お金を配る」!
なるほど、シンプルな政策ですね。どういう配り方にするかを聞いたら
「住民全員に、毎月ちょっとずつ配る」というので、これはベーシックインカム制度の導入ということですね。
「本当にそれをやろうとしてる国があるんだよ」と教えたら、
みんな血相変えて「どこそれ?引っ越す!」と大盛り上がりでした。(笑)

次に、ジャンジャンの貧困対策は「豚を10頭ずつ配る」!
お金を配ると悪いお父さんが酒とギャンブルで使いこんじゃうので、
各家庭に豚を配って育てさせる、というんです。
おお、実体験がこもってるからか、なかなか開発的な考え方するじゃないか!
でも、それを聞いたマイケルが「イェーイ、豚もらったら毎日丸焼きだ!」と言っていたので、
こういう住民だらけなことを考えると、豚配りも決定的な貧困対策にはならなそうです。(笑)

そしてランランの答えは「町に事業を興して雇用を創出する」と、優等生的模範解答。
さすが、ちゃんと勉強しているだけあります。
ただ、「具体的には何をするの?」と聞くと「えーと、だから、会社をつくって…」と困惑。
この田舎でしっかりみんなが稼げる事業を興すのは、実に大変なことなんです。

こういう「100万円あったら何がしたいか」「市長になったら何がしたいか」
「1回だけタイムマシンが使えるなら何がしたいか」などを話すと、
その子の価値観、世界観がみえてきます。
なにげない作業の中のおしゃべりから、こどもたちの見ている世界に寄り添っていきたいと思います。
今日は朝からHOJ敷地内の大きな石を集め、ジープに積み込んでウラワビーチへ!
道の途中にいつも水浸しになる場所があり、しかもそれが塩分を含んでいるため、
無理矢理通ると車の劣化が激しいんですよ。
そんなわけで、石を使って補修することにしたわけです。

男子がHOJとウラワを往復して大きな石を運び、道に並べる作業を担当、
女子たちはその石の間を埋める「中ぐらいの石」を海岸で集めます。
始めは両手に一個ずつ持って運んでいたんですが、さすがに非効率だろ、ということでカゴの登場!
いやー、人類の叡智ですね!(笑)
ただ、これも欲張ると重すぎて途中で休憩が必要になり、むしろ非効率であることが発覚。
カゴや袋をうまく使って「2人で12個運ぶ」くらいが最適解のようです。

そこで途中から「バケツリレー方式」を導入したらこれが大ヒット!
効率もいい上に、誰かがサボると一目瞭然なのでなんとも平等です。
みんなでおしゃべりしながらできるので楽しい、というのもありますしね。

そんなバケツリレー中に誰かが「これが黄金だったら大金持ちだね」と言い出して、
「毎日豚の丸焼きだ!」「プール作ろう!」「新しい車買おう!」と妄想が膨らみます。
そんな中でマイカが「私、市長になる!」と言ってみんなで大爆笑。マイカ、それは選挙法違反だ。(笑)

楽しく作業している様子を動画にしました。
「市長になったら貧困対策で何をするか?」をいろんな子が語ってますのでぜひご覧ください!
この「市長になったらどうする?」っていうのをこどもたちに聞くのは面白いですね。
他の子たちにも聞いてみたいと思います。
小さい頃から飛行機に並々ならぬ関心を抱いているジェレミー。
生物や宇宙などにも興味は広がっていますが、やっぱり将来の夢は何度聞いても「パイロット」です。

そんなジェレミーももう中学校2年生。単なる夢物語としての「パイロットになりたい」は
卒業する時期だと思ったので、ちょっと真面目に、「フィリピンでパイロットになるにはどうすべきなのか」
を一緒にネットで調べてみました。

フィリピンには「個人飛行免許」「商用飛行免許」「旅客機飛行免許」と段階があるようで、
個人飛行免許は17歳から、それを取ったうえで、商用飛行免許は18歳から取れるとのこと。
費用は個人飛行免許のコースが80万円程度、商用飛行免許のコースが200万円程度です。

上記金額は払えば必ず免許が取れるというものではなく、筆記および実技試験に何度も落ちていると
どんどん加算されていき、倍くらいに膨れ上がることもあるようです。
講義も試験も飛行中の管制とのやりとりもすべて英語なので、英語力がかなり重要とのこと。
ここまで調べた時点で、ジェレミーの心はほぼ折れかけてます。
そりゃあ、「パイロットになるには300万円必要」って言われたら、フィリピンの田舎の子はあきらめちゃいますよ。

ただ、なんだかそれではあまりに夢のない話なので、「でもパイロットになれば稼げるぞ」と言って、
上記の「商用飛行免許」でできる仕事を探してみたら
「航空写真撮影、日給8万円」「リゾートの遊覧飛行、年給400万円」などの数字が出てきて、
「これ、最初の300万円はなんとか借りて来れば、すぐに返せるんじゃないか?」という話になりました。

そこで「とにかくちゃんと高校通って、できれば大学も行け。で、ひたすら英語をがんばれ。
大学を卒業する時点で英語がめっちゃ上達していたら、パイロットの学費は貸してやる」と約束をしました。
まあ10年あればさすがに私もそのくらいのお金は貯められるでしょうし。(笑)

さあ、パイロットが夢物語ではなく、具体的な「目標」に変わったジェレミー。がんばれよー!