つい先ほどまで停電していました。新月の日の停電は、星が本当にきれいです。
今の時期は火星、土星、南十字星がくっきり見えて、なかなかに壮観です。
やっぱり天体望遠鏡、欲しくなりますね…。竹筒にレンズ入れたら作れますかね?
5人兄弟の長男、ロウィーが絵画にはまっています。っていうか…上手い!!
私は日本の雑誌のイラストを引き受けて副業にしてたりもするんですが、
その絵を見て「これ、本当にコヤシンが描いたの?印刷したんじゃないの?」と聞いてきまして。
こういうペンを使って描くんだよ、と筆ペンを見せたら「僕も描く!」と言いだしまして。
基本的に、私は自分の「仕事用」の画材はこどもたちには貸さないことにしています。
日本で買ってきた画材はダバオで文房具屋に行けば補充できる、というものでもないので、
足りなくなって仕事に支障が出たら困るからです。
でも、ちょっとくらい困ってもいいか、と思わせるくらい、ロウィーの絵に気合いが入ってたので、
自分ルールを曲げて、筆ペンを貸してやりました。そしたら、この完成度!
しかも、「誕生日のプレゼントにお絵かき帳が欲しい」とか言うんですよ。
ひょっとしたら、HOJに来なかったら発揮されなかったかもしれない才能。
ちょっと本格的に絵を一緒に描いてみましょうかね。
昨日、川で遊んでいるときにシエラがジョリーナにもらったというロザリオの腕輪を、水の中に落としてしまいました。
それなりに流れも早いので、これは見つからないだろうな、と思いましたが、
本人が一生懸命さがしているので、ここは一丁、みんなで手伝おう!と言ってがんばって探すことにしました。
そしたら、10分くらいたってから、レナンが「あったよー!」と見つけたんです!
大喜びで腕輪を受け取るシエラに、「ほら、こういうとき何て言うんだっけ?」と、
私がちょっと教育者っぽい言葉をかけると、シエラは恥ずかしそうに「サラマット(ありがとう)」と言いました。
よしよし、と思った瞬間、そばにいたジュヴィーが、「違うよ!そういうときは『I Love You』でしょ!」と言って、
その場にいた全員が大笑い!
それから、HOJ内で「ありがとう」の代わりに「I Love You」というのがちょっと流行ってます。
皿をとってもらったら、「I Love You」。ごはんだよー、って呼んでくれたら「I Love You」。
自転車を貸してあげたら「I Love You」。いやー、悪くないもんですね、これ。
家族で住んでいるみなさん、ちょっと試しに1日くらいやってみてはいかがでしょう?(笑)
昨日は高円寺教会で竹音楽隊のDVD上映会を行いました。
私が東京でHOJ関連のイベントをやるときはいつも手伝ってくれる「よっちゃん」が
ラーメンを作ってみんなにふるまう、という企画に便乗させてもらったんです。
空手家のゲンリュウくんに、動くレゴのタモくん、「恋するフォーチュンクッキー」のPVを作ったユカちゃん、
社会事業大のアキバくんとマナちゃん、去年の夏に来てくれたキョウコさん、
清里でHOJの話を聞いて来てくれた谷口夫妻、自由学園のモエちゃん、
竹音楽隊の音楽監督ガクさん、そして昔からの私の仲間たちが集まってくれました。
なんの接点もなかったはずの人たちが、HOJを介してこうやって集まって、
一緒にラーメンを食べながらDVDを見てHOJのこどもたちの話に花を咲かせる…
こんなふうに人ってつながっていくんですね。集まってくれたみなさん、ありがとうございました!
さて、お次は関西、5/8に烏山さんが久々に帰国するので、みなさんで集まる場を設けます!
場所は神戸、東須磨というところにある「聖ヨハネ病院 修道会」です。
関西近辺のみなさん、ぜひお集まりくださいね!DVDの上映会&即売会も行いますよ!
そして、今日からDVDの販売を開始します!まずはデモ動画をご覧ください!
こどもたちの演奏する3曲 (ティニクリン、さんぽ、スタンドバイミー)、ドキュメンタリー、そしておまけ動画が入って
3000円での販売となります。(送料別)
収入はすべてHOJの運営費に使わせていただきます。
烏山さんや私が日本に行った時に直接買うのもOKですが、限定150枚となっていますので、
絶対に欲しい!という方はお早めにご連絡ください!nigaoetabigeinin@gmail.com
今日は早起きして朝の5時に準備を済ませ、レナンとルベンの実家がある町「カティイル」に行きました。
片道4時間以上かかる町への、日帰りというかなりの強行軍です。
2012年12月にダバオオリエンタル東岸部は巨大台風に襲われ、大きな被害が出ました。
支援金を集め、支援物資を届けに行きましたが、橋が流されていて途中までしか行けないほどでした。
まずは前回行った町「カラガ」の復興の様子をご覧ください。
壊れていた学校が修理され、屋根の飛ばされていた家が直され、川には仮設の橋がかかっています。
枝をもがれ、倒れていたヤシの木も、すっかり元通りです!
さて、橋がかかったので満を持してカティイルへ!
まだところどころ壊れたままの場所もありましたが、町の中心地は見事に復興をとげていました!
最初に立ち寄った素敵な公園。ストリートで生活していた頃はよくここで寝ていたそうです。
ある意味ここも「実家」だということで、自慢げに案内してくれました。たくましい子たちです。
それから2人のナビゲーションで本当の実家を目指します。町はずれの田園地帯の、小さな集落にやってきました。
思った以上に立派というか、まるでリゾートのコテージのような家が並んだ、なんとも素敵な集落です。
しかしその風景に何やら2人は落ち着かない様子…。どうやらこの家は最近建ったもののようです。
そんな村の中に、お母さんたちが住んでいるのを発見!約2年ぶりの再会です!
「弟が2人いる」と聞いていたんですが、どうも2人どころではなさそうですね?
話を聞いてみると、お母さんは10代前半で長男のルベンを産み、22歳の現在、8人のこどもがいるそうです。
若過ぎて育てきれなかった上の2人の息子が、自分に会いに来てくれたことが嬉しくて、大泣きしていました。
このコテージ風の家は、カトリック系の国際NGO「カリタス」からの支援で建ててもらったそうです。
こうやって本当に貧しい人たちに支援が届いているのを見ると、とても嬉しいですね。
復興が進んでいるとはいえ、6人のこどもを育てるだけでも手いっぱい、ということで、
ルベンとレナンはこれからもHOJで暮らすことを選びました。
それでも「自分にはちゃんと故郷がある」「自分には小さな弟妹がたくさんいる」
「自分に会って喜んでくれるお母さんがいる」ということは、彼らにとって大きな心の支えになるはずです。
これからの2人の成長にご期待ください!!
ちなみに、一緒にHOJに入ってきて、すぐに実家に戻れることになった仲間のノノイにも会ってきました。
相変わらずやんちゃそうでしたが、ちゃんと家族で暮らしていて、幸せそうでしたよ。ご安心ください!
今日の旅を動画にもまとめたのでぜひご覧ください。
「育てられなかった自分が恥ずかしくて目を合わせられなかった」と言った
お母さんとレナンの再会シーンは何度見てもグッときます。必見です!