• 01
    18
    僕たちが友達になるよ

    月曜、火曜と、マニラに行ってきました。

    「スマイルハウス」というNGOに、助っ人として呼ばれて行ったんです。

    日本で「ひきこもり」になった子のケアと、フィリピンのこどもの支援をリンクさせたNGOで、
    簡単に言えば、日本の不登校の子をフィリピンに連れてきてボランティア体験させたりすることで
    自信と元気を取り戻してもらおう、というような活動をしています。
    中にはそのままフィリピンが気に入って、フィリピンに住んでこっちの学校に通うようになる子もいます。
    でも、当たり前ですけど、外国の学校でやっていくってのは結構大変です。
    学校のシステムも全然違いますし、何しろ授業が全部外国語なわけですからね。
    それで、「フィリピンの学校にシステムに精通している日本人の助言をもらおう」ということになり、
    なぜかミンダナオの田舎にいる私に白羽の矢がたち、
    ちょっと話をしにマニラまで行ってきた、というわけです。
    こういうふうに、NGO同士が協力し合うのは、私の性にもあっていますしね。
    HOJのこどもたちに、日本人のこどもがマニラで困ってるらしいからちょっと行って来るよ、と言うと
    ウィリアムが「何を困っているの?」と尋ねてきました。
     
    「日本の学校で友達がいなくてね、やめちゃったんだって。それでフィリピンの学校に来たんだけど、
     やっぱりまたやめちゃいそうなんだ。友達がいなくて、外に出るのが怖くなっちゃったんだって。」
    と説明すると、
    「だったらHOJに来ればいいよ。僕たちが友達になるよ。」
    と即答でした。
    だったらHOJに来ればいいよ。僕たちが友達になるよ。
    この言葉をこどもの口から聞けたことを、誇りに思います。HOJにまた自信が持てました。

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    01
    06
    マティの病院とパルミタ一家の近況

    昔HOJの奨学生だった18歳の女の子が、病気で死にかけている、ということで、

    隣町のマティの病院まで行ってきました。
    女の子はシャロームハウスのそばに住んでいる名物マッサージ師、スィンタさんの孫で、
    メロディーという名前は、大昔からHOJを知っている方なら覚えているかもしれません。(写真左)

    マティの公立病院は金持ち用と一般用に分かれていて、金持ち用はホテルのように立派ですが、
    一般用のほうは窓にガラスもなく、一部屋にベッドがずらりと並べられ、
    あふれた患者が廊下や階段の踊り場で寝ているような状態です。
    病院は前払い制で、診察と入院は無料同然でできますが、治療にはお金がかかります。
    保険に入っていないメロディーの家族には当然払えません。
    そこで、役所の人に交渉して、治療費をまけてもらうことにしました。
    役所をめぐって、アイダさんの人脈と、スィンタさんの知名度で、治療費を無料にしてもらえました。
    これでメロディーもひとまずは安心です。
    それにしても、医療現場に貧富の差があらわれるのを見ると突きつけられるものがあります。
    トンガやキューバは医療が無料だそうです。フィリピン政府にも見習ってほしいものです。
    さて、マティに行ったのでパルミタ一家をたずねてみました。
    ピンピンとディンディンはちゃんと中学校に通っています。もうすぐ卒業です。
    ネネンはスーパーでのパートの契約期間が切れて、今度は近所の薬局で働いています。
    2~3カ月の研修期間で、法定最低賃金以下で働かされてクビになるのがここの現状です。
    なんとか正規採用されるといいんですけど…。

    チョイは沿岸警備隊の「潮の満干の調査員」という仕事につきました。準公務員です。
    かなり楽な仕事なうえ、そこそこの給料ももらえるそうで、立派に2人のこどもを育てています。

    ドは靴修理、クズ鉄集めの他に、新しい仕事をはじめて大ヒットしています。
    なんと、「レンタル自転車」という、周りの誰も思いつかなかったビジネスをはじめたのです。
    4台ある自転車のうち、使っていない3台を、1時間5ペソで貸す、というサービスで、
    一日に1キロ~2キロの米を買うくらいの収入になるそうです。
    無職で家に待機しているアイキにも「自転車番」という仕事ができたわけで、
    これはミニマルビジネスモデルとして、フィリピン中に広まってもいいんじゃないかと思います。
    ジープやバイクに乗るより健康でエコですしね。
    ドの生活力のたくましさには、本当に驚かされます。尊敬します。
    私たちも知恵をしぼってがんばらなきゃいけませんね。

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    05
    14
    「不良」と呼ばれていた少年

    ハウスオブジョイの初期メンバーの話です。

    13年前、10歳のときにその子はハウスオブジョイにやってきました。
    名前を聞かれたとき、彼はこう答えました。
    「ボゴイ」。

    これは「不良」という意味の言葉です。
    両親をなくし、親戚をたらいまわしにされてきた彼は、
    ずっと周りの大人にそう呼ばれて育ってきたのです。

    5年前に18歳になってハウスオブジョイを出て行った彼ですが、
    小学校も卒業できなかったうえ、紹介してやった仕事もすぐにやめてしまったので、
    その後、どんな人生を送っているのかは、ずっと心配していました。
    その彼が、先日、ひょっこりハウスオブジョイにやってきました。
    まさか私がここにいるとは思っていなかったらしく、驚きながらも照れくさそうに、こう言いました。
    「社会保険に入ることになったから出生証明書を取りに来たんだけど、覚えてますか?」
    社会保険に入るということは、非常勤ではない、ちゃんとした職についたということです。
    聞いてみると、化学肥料の配給会社に雇われているとのことです。
    もう2年も同じ職場で働いていて、このたび、正式採用になったようです。

    昔から彼のことを知っている、最古参のスタッフ、フィデルに仕事のIDを誇らしげに見せていました。
    そのIDにはしっかりと、「エルバート」という彼の本名が刻まれていました。
    おめでとう、エルバート!またいつでも遊びにおいで!!

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