今日はジュリアンの12歳の誕生日!ジュリアンたちは実家に「里帰り」しているんですが、
誕生日はぜひHOJで祝いたい!と前からずっと言っていたので、
じゃあ、誕生日に迎えに来るよ、と約束していました。
行ってみるときれいな服に着替えて準備万端!
持って帰った他の服も全部きれいに洗濯してあって、
HOJに帰るのを本当に心待ちにしていたことがうかがえます。
それもそのはず。最低限の収入で暮らしているこの家族、1日3回たべられるとは限らないんです。
今朝のおかずは何だった?と聞いたら、「おかずはなかった、塩をかけてごはんを食べた」という返事でした…。
これはHOJに連れ帰っておいしいものを食べさせてやらなくちゃ、ですね。
ちなみにジェレミーはつい昨日、前歯が抜けたそうです。もう6月からは3年生ですからね。
歯の生え変わりも後半に差し掛かりました。すくすくと育っていて本当にうれしいです。
HOJに戻ってきて、マンゴーの木の下にテーブルを準備して誕生日パーティー!
少人数ならではの、アットホームな食卓で、とてもいい感じのパーティーになりました。
誕生日のごちそうとして、鶏の丸焼きを2羽用意しました。ジルマーの喜びぷりったらなかったですよ!
ケーキを準備してみんなで記念撮影!
いやー、このくらいの人数の孤児院だったら、楽だろうなあ。(笑)
ちなみに今日はアビゲルの6歳の誕生日でもあります。
きっと家で、お母さんと、素敵な誕生日を過ごしていることでしょう。幸せであることを心から祈ります。
さて、明日はまた卒業生の近況を見に行こうと思いますのでお楽しみに!
いたずらっ子留守番企画第二弾!(笑)
今日はみんなでウラワビーチに行きました。
HOJで「研修生」として働いているロジャーは、
新しく入ってきたレナンの弟たちの担当になっています。
ちゃんと給料も払って「仕事」としてやってもらっているので、
本人もすごくやる気で、とてもよく面倒をみてくれています。
今日、ジャンジャンが一瞬おぼれかけたときには、
服を着たまま海に飛び込んで、すぐさま救出していました。
助けた後に「あぶねー!ポケットに携帯入れてなくてよかったー!」とロジャー。
安心しな!そういう事情で壊れたときはすごくいいのを買ってやるぞ!(笑)
そして最近はやりのラグビーを海でやりました。
海でやるときの特別ルールは「水から出てはいけない」こと。
この制約によって、ロジャーのすばしこさによる独り勝ちを封じる作戦です。
さあ、その結果はいかに?ぜひ動画でご覧ください!
あまりのロジャーの活躍っぷりに、なんかもう、研修生とかじゃなくて、
このままHOJで雇ったほうがいいんじゃないか?という気もしますが、
そうなると0歳でHOJに入ってきたロジャーは、本当にHOJのことしか知らない人間になってしまいます。
さすがにそれはよくないので、やっぱり9月からは外で働いてもらおうと思います。
でも、いつかはスタッフとして呼び戻せたらいいですよね。
そんな日が来ることを妄想してニヤニヤしようと思います。
ああ、それにしても筋肉痛がつらい…(笑)
2009年にHOJにやってきて、2013年までいたロサガマイ。
明るく元気な人懐っこい、スポーツ万能な子でした。覚えている方も多いと思います。
お父さんが見つかり、調査の結果、再婚相手が良かったのか深酒することもなくなったようなので、
2013年からお父さんと一緒に暮らすようになりました。
HOJにいた頃はジュヴィーやジュリアンと同じ学年だったので、順調にいっていれば
3月に小学校を卒業したはずです。さあ、元気にしているでしょうか?
家を訪ねていくと、HOJにいた時と同じ明るい声で「コヤシン!」と駆け寄ってきました。
見るからに元気そうで安心しました!
本人や近所の人の口振りからしても、生活は安定していて、継母との関係も良好なようです。
問題の父親も、真面目に近所のココナッツオイル工場で働いているようです。
幼いころに別れ別れになってしまったお姉さんとも再会して、ロサガマイはとても幸せそうでした!
ただ、残念なのは卒業させてもらえなかったということです。
なんでも、卒業に必要な出生証明書の提出が遅れたために先生に断られたのだとか…。
フィリピンのお役所主義にはときどき怒りを覚えます。
HOJも役所からいつも、見当違いの「指導」を受けてますからね。
でも、本人はそれほど気にしていない様子です。
それもそのはず、フィリピンの学校制度は今年度からついに「公教育12年制」が始まるんです。
つまり、小学校6年間の後、これまで4年間だったハイスクールが6年間になるんです。
最初の4年が「中学校」、最後の2年が「高校」と区分されることにはなっているんですが、
あまりこのことは周知されておらず、「ハイスクールが6年になる?じゃあ無理だ」
となっている家庭がたくさんあるのが現状です。
ロサガマイは今年で16歳。田舎では働き始めても全然おかしくない年齢です。
そもそもハイスクールに6年いけるとは思っていないので、
18歳までに小学校を卒業できれば十分、ということなのでしょう…。
本来、今回のフィリピンの公教育12年制の導入は「落第制度の撤廃」「年齢と学年の一致」とセットだったはずなんですが、
過渡期の混乱なのか、他は今までのシステムのまま、ただ期間が延びてしまった感じです。
このままではフィリピンの貧富の差はさらに埋めがたいものになっていくでしょう。大変に由々しき問題です。
奨学金システムをさらに充実させて、なんとかこの流れに対抗したいと思います。
みなさんご協力よろしくお願いします!