今日はジェイエムの10歳の誕生日!
ジェイエムが夢に見るほど欲しがっていた曲乗り用の自転車、BMXをダバオで買ってきました!
BMXというのは飛んだり回ったり、上で逆立ちしたりするようなアクロバット用の自転車です。
知らない人はこちらをご覧いただけばなんとなく分かるかと思います。(Youtubeより)
世界大会とかもあって、ダバオにもBMXの団体があるそうで、今回はちゃんとその団体に属する人に
どのBMXを買ったらいいかを相談して、こどもの練習用にちょうどいいのを選んでもらいました。
ちなみに彼はスケートボードのダバオチャンピオンだったりもします。見るからに風貌がそんな感じですよね。
さっそくジェイエムはジャンプに挑戦!
乗り始めてすぐに敷地内の段差を利用して、前輪が30センチくらい浮くようになりました。さすがの運動神経です!
もっとジャンプしやすいようにジャンプ台を作ろう!とノリノリのジェイエム。
畑の土を集めて盛り、井戸から水を汲んできて固めて、かいがいしくジャンプ台を作りました。
そしてジャンプ!すごい!50センチは浮いていますね。一日目にしてここまで来ました!
しかもこの後、転びもせずにちゃんと体勢を立て直して走っているところも大したものです。
夏休み、ほとんどの子が里帰りする中、どこにも行く先のないジェイエム。
ほとんどの子が兄弟でHOJに入っている中、兄弟もいないジェイエム。
そんな素振りはまったく見せませんが、寂しくないはずがありません。
そんなジェイエムにとって、この夏休みが、充実した楽しい日々になってほしいと思い、
ちょっと予算オーバーでしたけどBMXを購入しました。ジェイエム、がんばれよ!
あ、そんなわけで、BMXをこどもに教えられる人、急募です。
教えてくれる人は滞在費無料!ご連絡お待ちしています!
さて、こどもの少ないHOJですが、こんな時にも遊びに来てくれた人がいます。
沖縄から来てくれたタカコさんと、その姪にあたるショウコさんのお二人です。
さっそくみんなでウラワビーチに行きました。
ウジャウジャとこどもが乗り込んで奪い合いになっていたゴムボートも、ジェイエムとリッキーの2人で独占状態!
2人でこうやって漕ぎながら、結構深い所まで行きました。
波がない日なら本当にどこまででも行けそうなほどの安定感です!
そしてバスケ経験者のショウコさんを交えて砂浜でバスケ勝負!
アツシ、ドドン、ジェイエムという「そりゃあどう考えてもこっちの圧勝だろう」というチーム構成だったんですが、
リッキーのシュート成功率と、アヤカのブロック、そしてショウコさんの見事なゴール下のプレイで互角の勝負となり、
10対8という接戦になりました。いやー、バスケ、接戦だと面白いですね。
こどもたち用にもってきた「パタパタバード」で楽しそうに遊ぶ烏山さん。(笑)
おもちゃを取られてへそを曲げたプリンコイの表情も含めて、決定的瞬間の写真ですね。
ちゃんとすぐプリンコイに渡してあげていたのでご心配なく!(笑)
タカコさんはずっと小学校の先生をしていたんですが、その後、ソーシャルワーカーの資格を取り、
さらにカウンセラーのようなこともしていたんですが、やはり自分で児童養護施設を立ち上げたい!と思うようになり、
今は世界中の施設を周って、自分がつくりたい施設はどんなものかを、考えているところだそうです。
HOJのことはかなり気に入ってくれたようです。
沖縄の離島に施設を作りたいそうなので、できたあかつきにはぜひ、相互に行き来できるような交流ができればと思います。
こどもたちがほとんど里帰りし、静かになったHOJ。猫が我が物顔で伸びをしています。
そんな静かなHOJを明るくしてくれるのが、ちょくちょく顔を出してくれる卒業生たちです。
今週は2006年から2010年までHOJにいた、アナリンが遊びに来てくれました。
今やすっかり大人になって、ダバオでマッサージ師をしているアナリン。
ダバオから実家のあるマティの先の町まで帰るときに、HOJに寄ってくれたんです。
実家へのお土産代の足しになるようにと、私もお金を払ってマッサージをしてもらいました。
そしたらこれがメチャクチャ上手なんですよ!
HOJ出身のマッサージ師といえばアルソン&アルセル兄弟ですが、この2人はどちらかと言えばマッチョ系。
それに対して、アナリンのマッサージは丁寧で、やさしく、終わった後の安眠効果抜群!という感じです。
ダバオの店でもマッサージの腕を買われていて、なんと、年内にはマニラの系列店に移動になるとのこと。
もちろんマニラならマッサージ料金もダバオの倍くらいですから、稼げる額はぐんと増えます。
遠くに行ってしまうのは心配ですし寂しい気もしますが、頑張ってほしいですね!
そしてもう1人、意外な子が訪ねてきました。
先日「イカを売りに来た青年」の弟、ジャンジャンです!
1997年から2008年までHOJにいて、高校卒業後、大学にちょっと通ったりもしましたが途中でやめてしまい、
それから少し生活が崩れて、心配な感じになっていたんですが、
3年ほど前に本人もこれではダメだ、と一念発起してサウジアラビアに出稼ぎに行っていたんです。
それがようやくこちらに戻って来て、顔を出してくれたんです。
サウジで結構お金は稼げたの?と尋ねると、
「ペソは貯めててもすぐ価値が変わっちゃうからね、ヤシ畑を1ヘクタール買ったよ」
と、なんだか頼もしい返事が返ってきました。
今はこどもたちにニコニコと接する姿しか見せない烏山さんですが、ジャンジャンが幼い頃は結構厳しかったそうで、
「サウジの仕事は大変だったけど、アンケルに鍛えられてから頑張れたよ。」と言っていました。
こどもを甘やかすばかりが愛ではない、ということは、10年、15年後に分かることなのかもしれませんね。
私も見習いたいと思います!