COVID19に対して「隔離封じ込め作戦」で行くことにしたフィリピン政府はどんどん規制を強めています。
ルソン島はマニラだけでなく全域を封鎖、ミンダナオ島もダバオ市だけでなく、近隣の市の移動制限が決まりました。
完全に行き来できなくなるわけではないんですが、医者の診断書を持ってマスク着用じゃないと隣町にも行けません。
さて、ここで困ったのがマスクです。そもそもこの村でマスクなんてほとんど売ってなかった上に、
先にマニラやダバオで買い占めが起こったために、この村には圧倒的にマスクがないんですよ。これには市長さんも困っています。
そこで!HOJで簡易マスクを手作りして役所に寄付しよう!ということにしましたよ。

アイダさんの作ったサンプルを元に、スタッフのローサさんが縫い方を女の子たちに伝授。
長年子育てしてきている地元のおばさんたちの縫物の名人芸には目が釘付けになります。

そして女の子たちが見様見真似で1枚ずつ縫っていきます。
布を二枚重ねしただけの単純な構造のマスクなので、これで感染対策になるかは微妙ですが、
そもそもマスクは「自分が感染した場合に人に移さないようにするためのもの」だそうですし、
「手や鼻を触る回数が減るのでつけることに意味がないわけではない」程度のものだとも聞いたので、
まあ、移動制限を通れるクオリティであれば問題ないでしょう。

こんな感じでどうでしょう?と完成品を見せたところ、市長さんも大喜び。
行政の仕事で隣町に行かなければならない役所のスタッフたちに優先的に配った上で、公平にいきわたるように考えてくれるとのことです。
長い長い夏休みなので、今後も飽きない程度にHOJに残るこどもたちと一緒に作っていきたいと思います。

マスクづくりの様子を動画にもしたのでどうぞ!
町の市場の様子なども冒頭に付け加えたので、移動制限で村がどうなっているか、確かめてみてください。
ヨーロッパの窮状を見たら「隔離封じ込め作戦」に出たくなる気持ちはわからないでもないですし、
島国なので大陸国よりはこの作戦の成功率は高いかもしれません。
なんとか封じ込めている間に先進国のみなさん、薬の開発してね!ってことなんでしょうが、はたしてそれまで経済が持つかどうか。
自給率の高い田舎は見ての通りの平穏が保たれてますが、都市部は封鎖が長引けば大変なことになっていくかと思います。
長期戦も見据えて、今から頑張りすぎないテンションで状況を見守っていきたいと思います。
長期休みに入ったのでこどもたちは「里帰り」をするのが慣例ですが、
COVID19騒動で「お医者さんから健康だという証明書をもらわないと町から出てはいけない」というルールが急に発令されまして。
いつもは巡回が忙しくてめったにいないお医者さんが、すべて予定がキャンセルになってずっと保健センターにいるということなので、
いい機会だからみんなで歯科検診と健康診断を受けよう!ということにしました。
まずは歯科検診!思ったよりいい設備がそろっていましたよ。

今日は治療はせず、健診だけだったんですが、結構みんな虫歯だらけです。
特にある程度の年になってからHOJに入った子たちはヒドイです。まあ、歯磨きどころじゃない暮らしをしていた子たちですからね…。
小さい頃からHOJにいて、HOJで歯が生えそろったような子たちは軒並み健康な歯でした。
ジャンジャンとアルジェはひとつも虫歯がない!と褒められました。何かごほうびあげなくちゃ。

それにしてもとにかく長いのが待ち時間です。午前中を歯科検診、午後を健康診断の予定で、それぞれ1時間半くらいで終わる予定が、
待ち時間がとにかく長くて、結局私は今日は一日中保健センターにいましたよ。
まあ、待たされるのは予想通りで、ちゃんと本を持って行ったので、待ち時間も楽しく過ごせましたけどね。

そして健康診断。長らく保健センターには1人しかお医者さんがおらず、しかもその1人が会議や巡回診療でめったにセンターにいないのが問題だったんですが、
今月から新しく、2人目のお医者さんが配属されたんですよ。基本的にこのセンターに常駐してくれるとのことなので、とても心強いです。
今日は初対面だったんですが、「フィリピンのお医者さんにこんな良いひとがいるのか!」と驚くほど丁寧で新設な方で、
常にこどもたちにも優しく、おもしろく語りかけながら診療をしてくれました。

17時までの診療時間をオーバーして診察してくれただけでなく、全員の診察が終わった後に
「みんなにちょっと話があるんだけどいい?」と言ってジープまで来て、
「みんなとは今日がはじめましてですね。今日はみんなを診させてもらったけど、とっても元気でうれしかったです。
ちゃんと美味しいものを食べて、たっぷり遊んで、ぐっすり眠ってる証拠ですね。その環境に感謝してください。
私はいつでもここにいるから、体の調子が悪いときはHOJのスタッフさんに行ってここに連れて来てもらってね。
みんなの歌やダンスも見たいからクリスマスパーティーにはぜひ誘ってね!それじゃ!」
と、素敵なメッセージまでくれました。なんていい人だ…。

これで健康診断書はゲットしたので、順次里帰りも始めますが、地域によっては完全に封鎖されていたりもするので、
今年はある意味いつもよりにぎやかな夏休みになりそうです。
COIVID19騒動になるべく振り回されずに、冷静かつ楽しくこの状況を乗り切っていきたいと思います。
ケイです!
コロナの影響でいろいろなイベントが自粛ムードの中、地球環境的にはいい影響が出ているようで心がほっこりしました。
例えば、中国の工場が稼働できなくなりCO2が大幅に削減されたことがNASAの発表でわかったり。年間を通して観光客が殺到するイタリアヴェネチアでは、封鎖状態が続き運河を流れる水が澄んでみえ小さな魚が泳ぐ姿も見られるようになったり。自然が生命を吹き返す嬉しい動きもあるようです。とはいえやはり、いつもの生活が戻ってくるのを願うばかりです。
コロナの影響で学校がない子供たち。今日は朝からココナッツを使ってJMとアルバートが花壇を作っているようです。

乾いたココナッツをナタで切り、中の実がある部分を残します。シンさんいわくココナッツの丸い部分が花壇になって花を育てるのだとか。
ココナッツの乾いた外側、わしゃわしゃの部分を土や落ち葉と混ぜて発酵させたものが腐葉土になり花を育てます。
ココナッツは油分を多く含むので薪としても使えるし、ジュースも飲めて、中身も食べられる。それに乾ききった後はこうして植物を育てる土や花壇にも使えます。なんて素晴らしいんだっ!
クヤアルチーと子供たちがココナッツ腐葉土とこれから育てる苗を袋詰めしている姿をパシャリ。いやー再利用できてること、子供たちが土に触れる姿、素敵ですね。 続き