近所の背骨の矯正をしている女の子の定期健診日がやってきました。
公共交通機関に乗ってダバオと行き来すると2週間の自宅隔離をしなければならなくなるんですが、
支援してくれた方々のおかげで、HOJの車で病院まで送迎できるのでとても助かります。
みなさま本当にありがとうございます!

病院は相変わらずとても親切に対応してくれて、
この子もダバオ行きを遠足のように楽しみにするようになってきました。
この調子で支援していきたいと思います。みなさんも暖かく見守ってくださったら幸いです。

さて、今週の「自習教材」の締め切りは今日までで、終わったらスタッフが学校に提出に行きます。
みんな月~木で本当によくがんばりました!
今日の午前中はまだ終わってない子たちがヒーヒー言いながらやってましたが、
いち早く全部終わらせたジェレミーが得意顔でノコギリを借りに来て、何やら作りはじめました。

今度は何を作るのかな?と思ったら、なんと作り始めたのはツリーハウス!
なるほど、キッチンの建て替えで出た廃材の古い屋根を使ってるんですね。これはナイスアイディア!

「いっぱい自由時間があるとき」よりも「忙しくてちょっとしか自由時間がないとき」の方が
いいアイディアが出るし、作業にも集中できて、いいものができるのは私にも経験あります。
ようやく「自宅学習」の1週目を終えたこどもたち、週末は集中して遊びたいと思います!
自習教材には「ネットで次の動画を見て答えなさい」みたいな課題もあります。
中3の音楽の課題で「中世の音楽とバロック時代の音楽を聴き比べてその違いを書く」というのがあって、
リセルとランランがやってきました。
さっそく代表格のグレゴリオ聖歌と、バッハの交響曲を聞いてみました。これはなかなかいい教材ですね。

2人とも興味津々だった様子。これで音楽に興味をさらに持ってくれたらいいですね。

でも、ネットをつかった課題が全部有意義かというとそうでもなくて、
例えばアルバートとリッキーBの中1の保健の課題で
「ネットで次の動画を見てその内容をまとめなさい」というのがあったんですが、
動画で流れるのはご覧の通りの文字だけのスライドショー。
これこそ紙に印刷しておけばよかったのでは?と思ってしまいます。
まあ、それでもうちはネットをこうやって自由に使えるのでかなり有利です。
ネット環境がない一般家庭の子は大変だろうなあ…と思います。

ちなみに私はこのネット環境を生かして、毎年日本でこの時期からやっている「講演行脚」をオンラインでやっています。
依頼に応じて、以下のような内容をZOOMでお話しできます。
「HOJの紹介(20分版)」「HOJの紹介(40分版)」「私がなぜHOJで働くのか(20分)」
「こどもたちの事例紹介(10分くらいの事例がいくつか)」「『楽しさ』をいかに収益化するか(20分)」
「コロナ下での活動紹介(20分)」「コロナ下の『自習教材』の問題点(20分)」

これ以外の内容でも、ご相談いただければ、できる範囲で対応します。
「道徳教育にフォーカスしてHOJの話をしてほしい」とか「音楽教育の観点からHOJの事例を紹介してほしい」とか
「ミンダナオの紛争問題とそこでNGOを続けていくことの大変さについて語ってほしい」とか、
わりと守備範囲は広いので、皆様からの無茶ぶり期待しております。(笑)
オンライン講演のお問い合わせはこちらから!ご連絡お待ちしております!sawamura@hoj.jp
さて、ちょっとしつこいようですが、今日も自習教材ネタです。
先日から「数学の式に四角とか見たことのない独自ルールの記号使うのやめてほしい」と書いてましたが、
今日もリッキーBとアルバートの中一の数学で「集合論」を教えていて、四角だらけのページを発見。
さっぱり意味が分からなかったんですが…

ものすごく知恵を絞った結果、これ、集合論で使う∩と∪が文字化けしてたんだ!という事実に気づきました。
そう思っていろんなページの四角を改めて検討してみたところ、ああ、ここはたぶんΣなんだ、とか
なるほど、ここにはおそらくπが入るんだな、というところが四角になってます。
教育省から配られたデータがワード文書か何かで、
各学校でバージョンが違うソフトで開いてプリントしたら特殊文字が文字化けした…ということでしょうね。
そのくらい統一するか、PDFファイルにしておいてくれ!何時間悩んだと思ってるんだ!(怒)
まあ、これは先生に言えばおそらく改善される類の問題なので、まあよしとしますかね。
早めに気づいてよかったです。

さて、こちらはまあしょうがないよね、というか、ちょっと笑える問題点。
自宅学習には主要教科だけでなく技能教科もあって、座学できることをやるということで、
アートという科目では、フィリピンの伝統アートについての知識や、東南アジアのアートについての知識、
そして、デザインするときの色の相関関係などについて学ぶことになってます。
ただ、教材が学校のプリントした白黒なので、「白黒のページで色の相関について学ぶ」という、
かなりシュールな状況になっています。
比較的優等生なジュリアンでさえ頭を抱えていたので、ネットで図を探して見せてやったら大喜びでした。
本当にネットがない家庭の子はどうすればいいんでしょう?

と、問題点ばかりあげつらってますが、けっこういい教材もあります。
こちらはジャンデルの4年生の理科の教材。「浮くものと沈むものを調べよう」という項目があり、
ガラスコップ、サンダル、竹の棒、鉄のスプーンなどを、浮かぶかどうか実際に実験して結果を記入します。
何が浮くもので、何が沈むものかは、意外と予想と違うこともあるので実際にやるのは重要です。
いざ溺れるかも!っていう時にこの知識はものすごく重要ですしね。
「竹の棒、浮いたー!」と嬉しそうなジャンデル。こういうお勉強なら大歓迎です。

せっかくの自宅学習という機会なので、普段の学校教育ではできないような、
こういう活動になるべく注目して、こどもたちの学習への興味を喚起していきたいです。
さて、明日はタガログ語とフィリピンの歴史。
両方とも私は門外漢なので明日は首を突っ込まず、自分の作業に専念したいと思います。