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    絵本に味はついていない

    ハウスオブジョイには「図書室」があります。

    2000年に、ハウスオブジョイのことを本にもしてくれた作家の、
    松居友さんの支援によって建てられた図書室です。
    その後も様々な方から絵本や児童書、図鑑などをいただいて、結構な量になっています。
    こちらは仕掛け絵本。絵のところどころが「ドア」になっています。

    ジョリーナのお気に入りで、何度も見返しては、
    「あ!ここにネズミがいた!ほらほら、見て、見てってば!」と声をかけてきます。
    クリスティーナガマイは、ネズミがイチゴを盗んだ話の絵本を読んでいます。

    ためしに「イチゴって食べたことある?」と聞いてみたんですが、
    そこにいたこどもたちの、誰一人として、イチゴを食べたことのある子はいませんでした。
    そういえば、私も子どもの頃、川を流れてくるマンゴーを猿が拾って食べる絵本を見て、
    マンゴーってどんな味なんだろう?と、想像をふくらませたものです。
    結局、19歳でフィリピンに来て、はじめてマンゴーを食べました。
    いつかこの子たちにもイチゴを食べさせてあげたいです。
    ダバオに売ってたっけなあ?

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