いや、「家だったところ」と言った方が正確でしょうか。
クリスティンは12人兄弟なんですが、元の家はもう空で、現在は全員がバラバラに暮らしています。
中には、親戚や知り合いの家を転々としている子もいる、ということで、
その子たちがHOJで一緒に暮らすことはできないかと、調査に行ったわけです。
何もないガランとした家で、0歳と3歳の弟に再会したクリスティン。
0歳の子は親戚であるアルソンやメイアンの実家で、3歳の子は近所の家で養われています。
「お姉ちゃんと一緒にうちに住むかい?こどもたちがたくさんいて、学校にも行けるよ。」と尋ねると、
「住みたいけど…俺、汚い服しかないから…ダメでしょ?…」と答えました。
なんだか思い出すだけで涙が出そうです。
すぐにでもHOJに連れて行きたいところですが、一応、こういうときは役所を通すのがルールです。
でも、月曜が急に国民の休日になったので、火曜まで待つことになりました。
一緒に行けると思いこんでいた3歳のアルバートが、別れ際に大泣きしました。
どうしてもクリスティンのそばを離れないので、
結局クリスティンがおぶって、預けている家まで連れて行きました。