先週アイダさんの弟さんが病気で亡くなり、今日はそのお葬式がありました。
気さくなおじさんで、ときどき自分のこどもを連れてウラワビーチに来て、
HOJの子たちと一緒に遊んでくれていた姿をよく覚えています。
教会で葬儀のミサが行われ、ひつぎへの最後のあいさつに人々が集まります。
こどもたちも今日は学校を半日休んで、みんなで葬儀に参列しました。
それからみんなで墓地に移動し、埋葬がとりおこなわれます。
フィリピンは「土葬」と言われていますが、ある程度以上の経済力を持った家庭だと、
土に埋めるわけではなく、こうやって、ひつぎをセメントを囲うようにして埋葬します。
いつも笑顔ではしゃぎまわるこどもたちも、このときばかりは神妙な面持ちでした。
HOJの子たちには、幼くして親を亡くした子も多いので、いろいろな思いがあるのでしょう。
そんな葬儀の中でも、集まった親戚の中に一人、とてもおもしろいおじさんがいて、
一生懸命にジョークを飛ばしては、暗く沈む人たちを笑わせていました。
フィリピンの葬儀では、いつも彼のような「笑わせ係」を一人は見かけます。
習慣として定められているわけではないんでしょうが、私はこの文化をとても愛しく思います。
亡くなったジョジョさんの冥福をお祈りすると共に、弟を失ったアイダさん、
父親を亡くしたジョジョのこどもたちのためにも、祈りたいと思います。
ダバオで療養している烏山さんですが、あまり絶好調というわけではない体調が続いています。
長い闘病生活の中でも、少しでも明るく笑ってほしい、ということで、今週はロジャーが
ダバオに行って、烏山さんの看病をすることになりました。「笑わせ係」ですね。
学校は何日か休むことになってしまいますが、学校より大事なことはあるのです。
悲しんでいる人や、苦しんでいる人を笑顔にする。
そんな「笑わせ係」こそ、私は最も崇高な存在だと思うのです。私もがんばらなきゃ。