6年前に日本福祉大の学生たちが作ってくれたバスケットボールゴールが、
ついに壊れてしまったので、金沢星稜大の学生たちに作り直してもらうことにしました。
ボードはスタッフが事前に作っておいたんですが、
支柱や補強材は買って来るところからやってもらいます。
バスケゴールの高さって何センチだっけ?ということで、学校まで一っ走り。
メジャーで計って寸法は完璧です!
クギを一本打つだけでも、慣れていないととても難しいものです。
現地のスタッフなら金槌を7~8回も振りおろせば、簡単に打ち込めるクギも、
学生たちがやると、何分かかってもまっすぐ入っていきません。
それでも「なるべく学生たちの手でつくる」ことを尊重し、スタッフたちは補佐に努めました。
壊れないように頑丈に作ったら、かなり上が重たくなってしまったので、
倒れないようにするために、土台をセメントで固めることにしました。
スコップで砂とセメントを混ぜ、水をかけて練り込む作業です。
私も17年前、始めてフィリピンに来たときに、1ヶ月間、こればっかり手伝った記憶があります。
ものすごーーーく重労働なんですよ、これ。
ボードには色を塗って、日本の国旗とフィリピンの国旗を描きました。
男子生徒が肉体労働、女子生徒たちは細かい作業、と、うまく役割分担をしていて、
「やることがなくてボーっとしている学生」がいないことに感心しました。
なかなか主体的な若者たちで将来が楽しみです。
1日がかりで、なんとか完成!よくがんばりました!
土台のセメントが固まるまでは木材で仮固定してありますが、
滞在中にもっときちんと補強する予定だそうです。
今日の功労賞ということで、ジェイソンにフィリピン版かき氷「ハロハロ」をごちそうしました。
肉体労働の後の甘くて冷たいものは何よりもおいしいです!
正直な話、こういう肉体労働系のプロジェクトは、現地のスタッフがやった方が
手っ取り早いというのが事実です。私は17年前、それを骨の髄まで経験しました。
でも、やっぱりこれが「国際協力」に関わるときの第一歩だと思うんですよね。
「自分はこれじゃ役に立たないんだ」ということを理解することが、
「じゃあどうするべきか」を考えるときに必ず必要になってくるんです。
ちなみにこれは17年前、私が穴を掘ってた頃の写真です。(笑)
このときの無力感が、その後の私の進路を大きく変えたように思います。
これからも初心を忘れず、こどもたちにとっての楽しい暮らしの場であり、
日本の学生たちにとっての貴重な経験の場であるハウスオブジョイを
運営していきたいと思います。応援よろしくお願いします!