静かに過ごすのも約27時間、土曜の夕暮れから「復活祭」は始まります。
真っ暗な教会の中で、1000人以上の村人がロウソクに手を持ち、その「復活」の瞬間まで静かに祈ります。
聖書が読まれ、詩編が歌われ…というのを何度か繰り返し、レナンあたりが眠くなってきた頃…
鐘が鳴り響き、灯りが点され、歌が明るいものに変わります!
この瞬間の雰囲気は、なんともいえません。信仰とかと関係なく、何か復活したかも!って気分になります。
そこからは神父さんもノリノリで、長ーいお話が始まります。こどもたち、よく暴れずに座っていられるものです。
学校では座ってられない子も、教会では座ってられるんですよね。いったい何故なんでしょう…?
ミサが終わると、もう21:30くらいです。いつもならとっくに寝ている時間ですが、なにしろ「復活祭」ですからね!
こどもたちは次の日の朝の「卵探し」のために、卵に絵を描く作業に没頭です。
本当は早く寝た方がいいんですけどね…。
というのも、次の日は早朝4時から教会でまたミサなんです。
「イエスが復活したよ!」と民衆に告げる天使に扮したこどもたちが櫓の上で歌い、花びらをまきます。
この花びらをゲットすると、1年間家内安全のお守りになる、と信じられていて、
やぐらの下はバスケのゴール下さながらのポジショニングですごいことになっています。
今年はなんと、このために傘を持ちこんで、逆向きに持って花びらを手に入れる、という
「それはさすがに反則だろう!」という人もいました。幸せは分かち合いましょうっての。(笑)
そして朝のまた長ーいミサが終わると、いよいよこどもたちのお待ちかね、「卵さがし」です!
賞金つきの卵をさがして、こどもたちが敷地内を大はしゃぎで探しまわります。
一昨年の「100ペソ卵」が車に隠されていたという印象がとても強いようで、みんな車に執着してます。
ジョリーナは小さい体を生かして、下まで潜りこんで探してました。(笑)
結局100ペソ卵はリッキーが、50ペソ卵はロジャーがゲットしました!
夏休みのおこづかいとしてはかなりの額です。ふたりとも、計画的に使うんだよ、まだ夏休みは長いぞ!