今日はマティに行って、ドたちの兄弟の様子を見に行きました。
HOJ初期にいたキッド、チョイ、ド、ネネン、アイキ、ピンピン、ディンディンの7人兄弟。
ピンピンとディンディンは4年前までHOJにいたので、覚えている方も多いんじゃないでしょうか。
HOJの歴史上、最も見るからに大変な暮らしをしていたのは、この兄弟たちでした。
町はずれの野原に、小学生が作る「ひみつきち」みたいな掘立小屋で暮らしていたんですから。
それが今では、すっかりみんな立派になって働いています。
長男となったチョイは沿岸警備隊から委託されて「潮位計測」の仕事をしています。
何時に満潮になって、何時に干潮になるか、その水位差は何センチか、というのを測る仕事ですね。
空いた時間は水の配達の仕事もしているそうです。頼れる兄貴、健在です!
次男のドは相変わらず靴の修理で稼いでいます。
仕事の丁寧さは地元では有名で、わざわざ家に修理を依頼しにくる人もいるとか。
身体に障害がある上に、耳がほとんど聞こえない、しかももともとは超貧乏…という境遇でも
まったくあきらめることなく前を向き、働くドの姿には感動すら覚えます。
今の夢は、もっとお金をためて、家に水道をひくことだそうです。がんばれ、ド!
長女のネネンは結婚して、一児の母です。
今日は会えませんでしたが、facebookに頻繁に家族の写真をアップしている姿を見る限り、幸せの絶頂期のようです。
シングルマザーになってしまう子が少なくない中、いい旦那を見つけてGood Jobです!(笑)
そしてピンピンはなんと!短大を卒業し、准看護師の資格を取って、州立病院で働いています!
今はまだ駆け出しなので給料は日に200ペソ程度だそうですが、
そのへんの店で働けば日に100ペソも稼げないのが当たり前の町なので、
これはかなりがんばっていると言っていいでしょう。
あのピンピンが、ナースだなんて!本当に立派に育ってくれてうれしいです。
それにしても相変わらずの化粧センスだな、ピンピン。(笑)
末っ子のディンディンは、ピンピンが卒業したので学業に復帰です。
高校を卒業した後、まずはネネンが、そして次にピンピンがそれぞれ短大に通い、
その間の4年間、ディンディンは薬屋でアルバイトしたり、ダバオでお手伝いさんとして働いたりして、
姉たちの学費を負担していました。そして今度はいよいよディンディンの番がきたわけです!
実はこれまでに何度も、ピンピンとディンディンに奨学金を出してやろう、と思ったことがあります。
でも、こんなふうに支え合う姿を見て、変におせっかいなことをするべきではないと思い直しました。
人に出してもらったお金で学校に行くのと、こうやって兄弟姉妹で支え合って学校に行くのとでは、
学ぶ姿勢もまったく違ったものになるはずだからです。
ディンディンは4年間がんばったので、4年制の大学に行くと兄弟の中で決まったそうです。
選考は経営学。いま家でやっている小さな店や、ドの靴修理を、大きなビジネスにしていきたいそうです。
ディンディン、がんばれ!
ちなみにアイキはダバオのショッピングモールで薄給に耐えて働いているそうです。
アイキーがそのモールでスタッフ割引で品物を買えるので、
店の売上も今までより少しよくなっているとか。うーん、本当にすごい兄弟たちです…。
まさにどん底の暮らしの中から、ここまで這い上がってきたこの兄弟たち。
希望を失ったことはないのか?と尋ねると、チョイが自信に満ちた表情で言いました。
「俺の兄弟に、できないことはない。」
一番どうしようもなかったとき、ハウスオブジョイに救われたことで、
「あきらめなければ絶対にうまくいく」という、信念を持てるようになったと言ってくれたときには、
感動で泣きそうになりました。
部屋の壁にはHOJにいた頃の写真がズラリと並べて貼ってあり、
HOJでの日々がこの子たちにとって、どれだけ大事なものだったかが伝わってきました。
まさに彼らは、HOJに自慢の息子たち、娘たちです。これからの活躍にもご期待ください!