こどもたちがほとんど里帰りし、静かになったHOJ。猫が我が物顔で伸びをしています。
そんな静かなHOJを明るくしてくれるのが、ちょくちょく顔を出してくれる卒業生たちです。
今週は2006年から2010年までHOJにいた、アナリンが遊びに来てくれました。
今やすっかり大人になって、ダバオでマッサージ師をしているアナリン。
ダバオから実家のあるマティの先の町まで帰るときに、HOJに寄ってくれたんです。
実家へのお土産代の足しになるようにと、私もお金を払ってマッサージをしてもらいました。
そしたらこれがメチャクチャ上手なんですよ!
HOJ出身のマッサージ師といえばアルソン&アルセル兄弟ですが、この2人はどちらかと言えばマッチョ系。
それに対して、アナリンのマッサージは丁寧で、やさしく、終わった後の安眠効果抜群!という感じです。
ダバオの店でもマッサージの腕を買われていて、なんと、年内にはマニラの系列店に移動になるとのこと。
もちろんマニラならマッサージ料金もダバオの倍くらいですから、稼げる額はぐんと増えます。
遠くに行ってしまうのは心配ですし寂しい気もしますが、頑張ってほしいですね!
そしてもう1人、意外な子が訪ねてきました。
先日「イカを売りに来た青年」の弟、ジャンジャンです!
1997年から2008年までHOJにいて、高校卒業後、大学にちょっと通ったりもしましたが途中でやめてしまい、
それから少し生活が崩れて、心配な感じになっていたんですが、
3年ほど前に本人もこれではダメだ、と一念発起してサウジアラビアに出稼ぎに行っていたんです。
それがようやくこちらに戻って来て、顔を出してくれたんです。
サウジで結構お金は稼げたの?と尋ねると、
「ペソは貯めててもすぐ価値が変わっちゃうからね、ヤシ畑を1ヘクタール買ったよ」
と、なんだか頼もしい返事が返ってきました。
今はこどもたちにニコニコと接する姿しか見せない烏山さんですが、ジャンジャンが幼い頃は結構厳しかったそうで、
「サウジの仕事は大変だったけど、アンケルに鍛えられてから頑張れたよ。」と言っていました。
こどもを甘やかすばかりが愛ではない、ということは、10年、15年後に分かることなのかもしれませんね。
私も見習いたいと思います!