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    「研修生」とは名ばかりの…?

    昨日に続きまして、今日は「日本に出稼ぎに行った話」です。
    昔は日本への出稼ぎと言えば「夜のお仕事」でしたが、今では「研修生」が一般的です
    ですが「研修生」とは名ばかりのその実情を紹介しましょう。

    まず、出稼ぎを希望する若者は自分の学歴や適性から、出稼ぎとしてどこに行くかを考えます。
    候補は「英語圏の国」「日本」「中東」「近隣諸国」です。
    看護や教師、整備士の資格を持ち、5年以上の経験を持つ人は英語圏を目指します。
    大卒、専門学校卒は日本での「研修生」を、高卒か高校中退だと中東か近隣諸国での肉体労働か家事手伝いを目指すことになります。

    研修生制度はその名の通り、「日本で専門性を高めるために研修を受ける」ためのもののはずですが、
    実際は農業に一度もかかわったことのない若者が、農家に研修生としていくようなことがまかり通っています
    どういうカラクリになっているかというと、「エージェント」という代行業者が存在してですね、
    そこにお金を払うと「ダバオ青年農業開発協会」とか、そんな感じの有名無実な団体のメンバーだってことにしてもらえるんだそうで。
    ああ、闇が深い…。

    そうしてエージェントにお金を払って身分を手に入れた後は、事前研修です。3ヶ月くらいの日本語教育を受けます。
    教えているのはたいてい日本に同じく研修生としていったことのある人で、日本語教師の資格を持っているわけではありません。
    日本語能力も5段階の下から2番目、くらいなので、英検4級くらいをイメージしていただければ、その実情が推し量れるかと思います。

    事前研修を終えると晴れて、日本に研修生として行けます。ただ、どんな場所に配属になるかはエージェント次第です。
    本人に選択権はありません。受け入れ先が「こういう人が欲しい」という希望にエージェントが応えて、任意に人を割り振るわけです。
    その受け入れ先からの希望は「うちは重労働なので頑健な人が欲しい」とか「うちは花農家なので器用な人が欲しい」とかそんな感じなわけですが、
    中には「小柄な女性限定」なんてのもあるそうで、そんなのがまかり通ってるのか…と暗澹たる気持ちになりました。

    現地での仕事内容、生活スタイルは受け入れ先によって雲泥の差があるようで、
    重労働だけど和気あいあいと働けて、仕事時間以外は自由に過ごせて残業の場合は手当も出る、というケースもあれば、
    おしゃべりも許されない職場環境に、仕事時間以外も外出は制限され、残業代も誤魔化される、みたいなケースもあるようです。
    ひどすぎる場合は日本にあるフィリピン大使館に通告すれば行政が動いて摘発されることもありますが、
    そうなると途中で帰ることになり、目標額が稼げないことになるので、泣き寝入りするケースも多いそうです。
    ちなみに稼げる額は月に11.5万円。そこから家賃や食費を引くと手元に残るのは5~6万円で、そのほとんどをみんな家族に送金しているそうです。

    今回話をしてくれた4人の中でも受け入れ先が「あたり」だった人と「はずれ」だった人がいて、
    「あたり」だった人は「素晴らしい3年間だった。日本最高!ゼッタイまた行きたいけど研修生は2回はいけないから別の方法を考えてるの」という感じで
    「はずれ」だった人は「大変だったけど目標額は稼げたのでまあよかったかな。また日本に出稼ぎには行きたいけど、もう研修生は嫌かな」という感じでした。
    とりあえず日本そのものの評判はまだそこそこいいようで安心しました。

    ただ、いつまで日本は海外の若者たちにとって「魅力的な出稼ぎ先」でいられるでしょうか。
    「香港のほうが稼げるらしいよ」「ITなら台湾でしょ」「機械修理ならインドがいいらしい」とか、彼らは常に情報交換をしています
    高齢化で労働人口が減り続けている日本。このやり方を続けていたら本当にまずいことになる気がします。
    今日の写真は、社会に出て働いているHOJ卒業生たちです。彼らのことを思い出しながらこの記事を読み返してもらえれば幸いです。


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