今日も朝から大工仕事の音が敷地内に響き渡ります。
今日の作業はビジターの大学生たちが作ってくれたミニバスケゴールの再設置です。
マミーズハウスの再建に合わせて一旦撤去していたのを、ようやくまた設置したんです。
こどもたちも成長したし、そんなに小さい子も今はいない、ということで、前より少しゴールの位置も高くして完成!
さあ、さっそく遊びましょう!…と思ったら、ちょうどいいボールがありません。
いい子にしてたら買ってやるぞ!ということにしたんですが…。
事件発生!私の竹細工用の非常に繊細な刃のノコギリを、勝手にマンゴーを切るのに使って放置した子がいたんです。
刃はマンゴーでベタベタな上、おそらく種に斜めに当てたのでしょう、刃が欠けちゃってます。誰だー!(怒)
こどもたち一人ひとりに聞いても「僕じゃない」というので、全員を集めてのお説教タイム。
「勝手に使うのは悪いけど、嘘をつくのはもっと悪い。誰がやったか分からないままだと、ずっと
『この中に嘘つきがいる』と思って暮らさなきゃいけない。そんなのは全員楽しくないでしょ?
自分から謝りに来れば、簡単な罰で許してあげるから、夕方5時までに来なさい」と伝えました。
それから30分後、ばつの悪そうな顔をしてジャンジャンとマイケルがやってきました。
よし、自分から謝りに来たのに免じて、一回嘘をついたことは許してあげましょう。
でも、勝手に使って、刃を痛めてしまったのは事実なので、これから1週間は毎日皿洗いをしろ、ということにしました。
いつまでも説教モードの雰囲気でいるのも嫌なので、「ほら、これで説教は終わり、笑顔で写真撮るぞ!」と言って撮ったのがこの写真です。
ジャンジャン、切り替え早すぎるだろ。(笑)
孤児院の運営で、一番大変なのは、この「こどもを叱ること」です。
そりゃあ、毎日仲良く楽しく笑顔で暮らせればそれに越したことはないですが、そんなにうまい話はありません。
どうしたってこどもを叱るべき、教育すべき場面というのはあって、怖い顔をしたり、厳しい話をしなきゃいけないわけです。
「ちゃんとルールに従ったほうが得だし楽しい」というのは、施設内だけでなく、社会に出てからもそうです。
こどもたちに分かる言葉と行動で、それを示していきたいと思います。