前に少し紹介した、背骨が曲がってしまっている近所の女の子を、ダバオの病院に連れていくことにしました。
検問などで必要な書類も全部揃えて、朝の5時にHOJを出発!「こんな車に乗って遠くに行くのなんて初めて!」と嬉しそうです。
渋滞などもなく、スムーズにダバオに到着。ずいぶん警戒態勢も緩和されてきたようです。
病院はコロナ対策でものすごく厳しくて、この子と、付き添いのいとこのお姉さんしか入れなかったんですが、
病院のソーシャルワーカーさんが、オンラインでものすごくきめ細かに診断結果を報告してくれました。
それによると、「早く来てよかった、手術の必要はない、矯正具を装着することでまっすぐにできる、
矯正具をつけたままでも日常生活は可能、成長が止まるまで矯正は必要になるので10年がかりになる」とのこと。
いくらかかるのかを相談すると、「アメリカの出資者のプログラムでいろいろ無料になるけれど、
どうしてもかかる費用が23000ペソ、ただし、いろんな書類を集めればそれも無料にできないこともない」とのこと。
(以下の写真は矯正具の例です。https://scoliosis3dc.com/から借用しました。)
「いろんな書類」のリストを見せてもらうと、病院はもちろん、保健所、福祉局、教育省、市役所、村役場、税務署など、
とにかくいろんな役所に行って書類を集めなければならないことが分かりました。
コロナ対策で役所は業務を最小化して予約制になっているので、これを全部揃えるのは予約で何か月待ちになるか分からない難行です。
さらには、コネクションのない役所も含まれているので、賄賂とかを要求される可能性が大です。
始めるのが遅くなればなるほど、矯正具は重厚なものになり、苦痛を伴うようになるとのことなので、早くしてあげたいですよね。
(以下の写真は治療結果の例です。https://nationalscoliosiscenter.com/から借用しました。)
そこで、この治療費はHOJの方で出すことにして、さっそく治療を始めてもらうことにしました。
10年がかりの長いプロジェクトになりますが、この子の将来をじっくりと見守っていきたいと思います。
もし資金面でご協力いただける方がいましたら、sawamura@hoj.jpまでご連絡よろしくお願いします!