HOJでは1週間の生活費を1万ペソ(約2万円)と設定してまして、
それで食材、調味料、石鹸やトイレットペーパーなどの消費財を購入しています。
コロナが流行ってから、スタッフたちが「ビジターさんが来なくて収入大変なんだから節約しよう!」と言い出し、
この1万ペソを大事に遣って節約し、ちょっとずつ貯めて冷蔵庫を買ったり、キッチンを建て直ししたりしてきたんですが、
今度は貯めたお金で、業者さんから100キロぶんの古着、というものを買ってきました。何だそりゃ?(笑)
ガッチガチに圧縮され、ワイヤーで梱包された古着のカタマリを数人がかりで食堂に運び込み、
中の服を傷つけないように気をつけながらワイヤーを金ノコで切断します。
切れた瞬間にワイヤーが跳ねるからみんな離れて!
開封すると、あたりは一面、古着の海。老若男女を問わず、サイズも問わず、
Tシャツ、長袖シャツ、ブラウス、サマードレス、パジャマ、ジャージ、ジーンズ、スラックス、短パンなどが
まったくランダムに出てきます。「これ私にピッタリよね?私のにしていいよね?」と女子たちが大興奮!
うん、これは確かに宝探しみたいでテンション上がります。
中にはこんなものも!何ですか、これ?スキーウェア??
ジャンディーが大喜びで「これわたしのー!」とゲットしてましたが、暑くてそんなの着るタイミングないだろ。(笑)
あ、ウラワでお泊り会、の時とかに寝袋替わりに使うならアリかな?
「嫌いなおかずを残したり、調味料をドバドバ使ったり、ボールペンやサンダルをすぐ無くしたりすると、
貯金できないんだからね!またこういうの欲しかったら節約に協力しなさいよ!」とスタッフに言われ、
こどもたちはものすごく元気よく「はい!」と答えてました。うん、この教育法は正しい。
明らかにこどもたちにサイズが合わないものは「市場で転売して元を取る」とスタッフたちもやる気満々です。
「スタッフやこどもたちにお金の心配をかけない」のが私の仕事だと思ってきましたが、
こんなふうに楽しみながら「一緒にがんばる」かたちができるなら、断然そのほうがいいですね。
責任をしょいこみすぎずに、みんなでHOJを楽しい場所として維持していきたいと思います。