近所の家をめぐって門前でクリスマスソングを歌い演奏し、
寄付金というか小遣いをせびる、フィリピンの謎の風習「キャロリング」。
去年はコロナ対策で禁止されていましたが、今年は許可制で解禁!
そんなわけで、2年ぶりにやることにしました。さあ行くぞ!
マスクで口が覆われてる上に人数も少ないので、歌はいつもより控えめですが、
そのぶん今年は、十分に練習をつんだ楽器隊がいます。
ピアニカのジェレミー、パーカッションのアルバート、そして竹琴のジャンジャン&ジャンデル。
音も印象的で、見たこともない楽器である竹琴はどこに行っても注目の的でしたよ。
そしてなんといっても今年の飛び道具はイージェイです。
歌に合わせて踊るだけでなく、「メリークリスマス!」と投げキッスをしたり、
笑顔を振りまいたりと、まさにエンターテイナー。
途中からアイダさんがイージェイを集金係にしたらこれが見事に大成功。(笑)
あざとすぎる戦略にみんなすっかりハマって、高額紙幣がいっぱい集まりました。
2年ぶりで、近所の人たちもこの風習が戻ってきたことを喜んでいること、
2年ぶりに出稼ぎから戻ってきた羽振りのいい人が町に多いこと、
そして、何よりコロナになって出稼ぎに依存できなくなり、
町の地産地消的な経済が発展して、なんだか妙に景気がいいことが幸いして、
集まった額は史上最高!ぜひ動画をご覧ください!
集まったお金はみんなで山分けにして、「里帰り」の軍資金にします。
離れて暮らす兄弟や従弟たちにプレゼントを買ってあげるんだ、とみんな大喜びでした。
「自分で使っていいんだぞ。欲しいものがあったらネットショップで注文してやるぞ」と言いましたが、
みんなそれより、誰かのために使いたいそうです。
一番幸せになれるお金の使い方を、既に知っているこどもたち。
この子たちと一緒に暮らしている私が、一番の幸せ者かもしれません。
さあ、こどもたちは歌い疲れて早めに寝ちゃいました。
この後、真夜中に起こしてクリスマスプレゼントタイムです。みんなの笑顔が楽しみです!