私が作って販売している竹サックス。日本で実演販売できないのでここ数年は売り上げが落ちてますが、
それでもネットで見つけて注文してくれる方が年に数人はいて、とてもうれしい限りです。
1本ずつ手作りしているので、中には売り物にならないクオリティのものもあります。
何年もかけて乾燥させた竹が、焦がすときに失敗したり、穴をあけるときに失敗したり、
マウスピースを削るときに失敗したり。
竹さんたちよ、うまく楽器にしてあげられなくてごめんよ。
さて、今日はそんな竹たちを「供養」することにしました。
…ってまあ、要するに、そんな竹を使って「スモークチキン」を作ったら超美味しいんじゃないか、と思いまして。(笑)
なにしろ竹を焦がす作業の時の香りったら最高なんですよ。この香りが鶏肉に染みたら、さぞ美味しいはず!
こどもたちに「またコヤシンがなにやら意味の分からんことをやってる」と思われながらも、
チョコ兄さんたちの作ってくれたドラム缶窯でチキンを燻すこと1時間半。さあ、うまくいくでしょうか?
結果は大成功!水分を抜くために塩をすりこんだので、薄味好みの私にはしょっぱすぎましたが、
ごはんをいっぱい食べたい若者や、酒のつまみが欲しい人にはピッタリなはず。
そして何より香りがいい!一口目で分かりやすい香ばしさがあり、その後は鶏そのものの味が出てきて、
何度か噛んでいると、次第にまた竹の香ばしさが口にひろがり、その後味が野菜とよく合います。
今後は竹サックスを作ると条件反射でおなかがすきそうです。(笑)
ビジターさんたちが来た時に、おしゃべりしながら竹をくべて燻製を作って、
夜中に一席設けて話に花を咲かせる、なんて楽しみ方ができそうです。今年の夏に遊びに来るみなさん、お楽しみに!