シャロームハウスの管理人として働いてくれているメラニーさんの夫、ボボイさんが
今週、ルポンの病院にて亡くなりました。48歳でした。
ボボイさんはHOJのスタッフではありませんでしたが、非常勤の運転手として働いてもらうことも多く、
車一台で乗り切れない遠足やビジター送迎の時には大活躍でした。
フィリピンの田舎の典型的な「定職に就かない男」で、昼間からハンモックで半裸で寝ていて
奥さんにはいつも叱られてましたが、持ち前の愛嬌で村の中では友達も多く、
私も、誘ってないのにパーティーをするたびになぜか現れて、人一倍食べて帰っていく彼が結構好きでした。
父親の介護で近年は村を離れ、ダバオで暮らしていたのですが、そこで身体を壊したようです。
先月父親が亡くなって、娘のいる地元に戻ってこれたのを大喜びしていたんですが、
どうも戻ってきて羽目をはずしすぎたようで、病状が悪化し、亡くなることとなりました。
葬儀は思った以上に盛大で、地元で愛されていたことが伝わってきました。
HOJに来たことがある方で、彼を覚えている方は、ぜひ、彼の人生に思いを馳せていただければ幸いです。
どういう人生が「幸せな人生」なのかは、価値観によって変わるとは思いますが、
「なるべく働かず」「おいしい物を食べ」「地元の仲間たちに囲まれて」「大好きな娘が生まれた」
ボボイさんの人生を、私はちょっとうらやましくも思います。
ボボイさん、天国ではちょっとは働くんだよ!