先日の授賞式、アイダさんとメイアンの他にもう一人、HOJのラランも参加していました。
ラランは1997年のHOJ初期メンバーなので、知らない方も多いかもしれませんね。

この写真に写っている、前列右から二番目が7歳の頃のラランです。
顔の形は変わってないですね。(笑)
ちなみにこれ、私が1998年に初めて行ったときの写真なんですよ。私もまだ若い!

今回の授賞式を一番楽しんでいたのはラランだったかもしれません。
HOJを出た後、同じミンダナオ島にある他のNGOで奨学生として学校に通い、
そこで出会った女性と結婚して9年前に日本にやってきたんですが、
「働いて暮らす」となると、日本は夢に描いていたような世界ではありません。
「外国人労働者」として雑な扱いを受けながらも、必死で働き続けているんです。

現場仕事を重ねながら、普通免許はもちろん、フォークリフト、玉掛などの資格を取り、
頑張って働いています。
仕事の合間にフィリピン人の友達とバンドを組んで音楽も続けているそうです。
HOJにいる頃から音楽が大好きでしたからね。

「現場のみんなに帝国ホテルに泊まってるって言っても信じてくれない(笑)」と
笑いながら言うラランには、苦境の中でも楽しさを見つける「HOJ魂」が
確かに息づいていると感じました。
高齢化まっしぐらな日本、彼のような若者にとって居心地のいい国になってほしいものです。