昨日に引き続き、今日も学校はイベントが続いています。
昨日はダーウィンが参加してましたが、今日はHOJの子たちは全員休み。
そんなわけで敷地内の掃除に励むことにしました。まずは外壁磨きです。
晴れてきて暑い中、水遊び感覚でみんなバケツの水をかけあいながら楽しんでやってました。

そしてお次はライブラリーの整頓。出た!本棚の整理中に読み始めるやつ!
ご想像通り、ジェレミーとジャンデルが読み始め、マイカが「読んでないで掃除!」と
プンプンしてます。マイカ!後ろで妹のクイニーも読んでるぞ!(笑)

以前いただいた「魚図鑑」を嬉しそうに眺めるダーウィン。
そうか、ダーウィンには「リッキーBの漁の弟子」っていう側面もありましたね。
「この魚もウラワにいたよね?これもいる?」と大喜びでした。

そして今日のお手伝いの最後はモリンガ採集。
必須ビタミンとアミノ酸がすべて摂れる「奇跡の木」と名高いモリンガですが、
この地域では「放っておくと生えてきて、木になっちゃう」植物です。
たまに選定しないと本当に巨木になって葉の採集も難しくなるので、一気にやりました。
チムレイ、なんだその虚無の表情は?(笑)

フィリピンの学校教育のよくないところが、イベントが「選ばれた子」たちだけの場で、
それ以外の子は学校にさえ行かない、休みの日になってしまうことです。
それが年に数回ならまだしも、毎月のようにあるので、結果、授業を受ける機会がものすごく減ってしまいます。
HOJでは休みの日でもこどもたちが有意義に時間を過ごせるようにいろいろお膳立てできますが、
一般家庭ではそうはいきません。学び盛りのこどもたちを「ヒマにさせる」ほどもったいないことはありません。
しょっちゅう「教育改革」をやっているフィリピンですが、とにかく「授業をやる」ことを最優先してほしいと思います。
今日は小学校で「科目別競技会」が行われました。フィリピノ語や英語では詩の朗読対決、
数学では計算の速さを競う大会、社会科や理科では知識を問うクイズ大会が行われたんですが、
そこの「技術」の科目でダーウィンが選手として出場しました。え?「技術」って何やるんでしょう?

小学校4年生の課題はこちら!「延長コードとスイッチを接続する大会」です。なかなかにマニアック!
カッターやラジオペンチやドライバーなどの工具を使ってコードのカバーを剥いて銅線を出し、
それを正しく、素早くスイッチに結線できるかが競われます。

ダーウィン、そんなの得意だったんだ?と思い返してみると、塗り絵はものすごく丁寧に塗るし、
パズルもあきらめずに最後までやるし、ジェンガでドミノをやる時も、レゴで遊ぶときも、
集中力があって、完遂欲が高いんですよ。なるほど、手作業全般に向いてる性格なんですね。

結果は準優勝!1位の子とほんの数秒の差だったのですごく悔しがっていましたが、
こういう大会に出るのが初めてな中、よくポテンシャルを発揮できたと思います。ダーウィン、おめでとう!

3つ年上のジャンデルと趣味も傾向も似ているので、これからも刺激を受けて
どんどん成長していくことと思います。才能をどんどん発揮できるように、足場作りしていきたいと思います。
ビバリーとダーウィンがトッケイヤモリを捕まえてきました!
先日来ていた小学生の男の子が見たがっていたやつです。
帰ってからもずっと気にかけて、探し続けていたんですね。なんていい子たちなんでしょう。

20センチとトッケイヤモリにしては小柄な方ですが、
部屋の中を走り回られるとなかなかに存在感のある大きさです。
灰青色のボディーに橙色の斑点。
夜行性な上に毒もないのに、なんでこんな毒々しい色に進化したのか、謎です。

トッケイヤモリの目はヘビみたいに縦長で怖い、というイメージだったんですが、
今回の観察で「猫と同じく、明るいと細くなり、暗いと大きくなる」ことが判明!
写真には撮れませんでしたが、もっと暗い場所に行くと、かなり可愛い顔になりますよ!

そしてコレが噂のヤモリの手のひら。吸盤でも粘液でもなく、このヒダヒダで壁に張り付きます。
その秘密は「宇宙服のマジックテープ」や「手術痕の残りにくい縫合法」などの研究に
応用されているという「ファンデルワールス力」。いやー、ロマンを感じますね。

他にもフィリピンには珍しい生き物がいろいろいます。
特に爬虫類系が好きな人にはたまらないワンダーランドです。
HOJを拠点に採集&観察&研究なんていう滞在プランも可能ですので是非ご連絡ください!