シャロームハウスの管理人として働いてくれているメラニーさんの夫、ボボイさんが
今週、ルポンの病院にて亡くなりました。48歳でした。
ボボイさんはHOJのスタッフではありませんでしたが、非常勤の運転手として働いてもらうことも多く、
車一台で乗り切れない遠足やビジター送迎の時には大活躍でした。
フィリピンの田舎の典型的な「定職に就かない男」で、昼間からハンモックで半裸で寝ていて
奥さんにはいつも叱られてましたが、持ち前の愛嬌で村の中では友達も多く、
私も、誘ってないのにパーティーをするたびになぜか現れて、人一倍食べて帰っていく彼が結構好きでした。
父親の介護で近年は村を離れ、ダバオで暮らしていたのですが、そこで身体を壊したようです。
先月父親が亡くなって、娘のいる地元に戻ってこれたのを大喜びしていたんですが、
どうも戻ってきて羽目をはずしすぎたようで、病状が悪化し、亡くなることとなりました。
葬儀は思った以上に盛大で、地元で愛されていたことが伝わってきました。
HOJに来たことがある方で、彼を覚えている方は、ぜひ、彼の人生に思いを馳せていただければ幸いです。
どういう人生が「幸せな人生」なのかは、価値観によって変わるとは思いますが、
「なるべく働かず」「おいしい物を食べ」「地元の仲間たちに囲まれて」「大好きな娘が生まれた」
ボボイさんの人生を、私はちょっとうらやましくも思います。
ボボイさん、天国ではちょっとは働くんだよ!
棚を片づけていたら、CD-Rという懐かしい物が出てきました。
イージェイを喜ばせようと思って、眼鏡に装着して
「ワハハハハー!我はカマキリ星人なるぞ~!」」とやったら、本気で逃げられました。(笑)
さすが、カラスや猫除けに使われるだけありますね。
いったんは逃げたイージェイですが、裏側の虹色の構造色を見て、
「あれ?これ、アンケルだよ?」と言って一気にご機嫌に。
いっぱい並べて「これがアンケルで、こっちがお母さんで…、これは犬のチッチ」と、
天国にいるみんなを思い出していました。素晴らしい記憶媒体ですね、CD-R。
ちなみにここ数日、イージェイの話ばかりなのは、
他の子たちが勝手に私の工具を使った上に金づちをなくしてしまったという事件が起きたからです。
「見つかるまで出入り禁止!」と厳しいペナルティを課したんですが、
どうも見つかりそうにないので、どのタイミングで解禁にするか、悩みどころです。早く一緒に遊びたい~。(笑)
チョコ兄さんのカカオツリーオーナーになった人への返礼品で
カカオポッドにお好きなデザインを、というのがあります。
彫る作業は当然こういうのが大得意な私がやるわけですが、
表面がボコボコしている上に、硬さの違う膜が何層も重なっている感じなので
竹サックスに模様を彫るのとは全然彫り具合が違って難しい(楽しい)です。
最近はかなり上達してきたので、このくらい複雑なデザインも引き受けられますよ!
作業が一段落したところで、市場へ買い出し。最近はいつもイージェイが一緒です。
店の人にも名前を憶えられて、「こむぎこ、1キロくださーい!」とかやってます。
市場へ行く途中の交差点になんと、セブンイレブンが建設中です。
こんなところに作っても、ちょっと高いし、だれも買わないだろうと思うんですが、
HOJのビジターさんたちにはすごく便利になるかと思います。
はッ!?もしかしてマーケティングとして、それも視野に入れてのここでの出店なのか!?(笑)
帰りは車通りがないことを確認してから「信頼ゲーム」しながらHOJまで戻りました。
最近イージェイと一緒にやっている遊びで、交代で目をつぶって、もう片方が手を引いて歩くんです。
前回はイージェイが目をつぶって私が手を引いたんですが、今日は私が目をつぶる方をやりました。
「みずたまりがあるよ!」「バイクが来たからいったん止まるよ!」と、
しっかりナビゲートしてもらいながらHOJまで無事戻りました。
イージェイとの信頼がまたさらに深まりました!