先日持って帰ってきたビサイヤ語訳つきの絵本を早速子どもたちと一緒に読みました!!
自信満々にストーリーを話してくれる子どもたち。
「レスキュー隊が火を消しに行くんだ!!でもこっちも火事でこの船も故障してて・・・!!」
なんか面白そうな内容だと思い,どれどれ私も少ないビサイヤ語の知識で
日本語と見比べながら読んでみると,なんと絵本には
「かじです! しょうぼうていが すぐに やってきました」だけでした。
子どもたちが話している内容はこの後を読んでもありませんでした。
え?もしかして文字読めない?と少し疑ってしまいましたが,
ジェイエム,ジェレミーは次に1年生。沢山知らない言葉があっても仕方ありませんね。
ルベン,レナンも多分学校に通っていたでしょうが,一年生からです。
そしてリッキーはニ年生にあがります。あれ?この3人は10歳超えているよね?(笑)
もはや文字を読まずに絵を見てストーリーを完全に作っている子どもたち(笑)
ある意味素晴らしい才能!!追々,ゆっくり文字も読めるようになって,
本当の絵本の内容を理解出来るようになってくれたらなと思います^^;
積み木で作ったキリンが何かわからず,英語で教えても子どもたちはピントこず
絵を描いてみせても「ティグバラン!!(馬の顔に人の体の怪物)」と言われ
困っているとちょうど他の本に動物の写真が!!助かりました(笑)
そしてジェレミーはつみ木の絵本を見て「これぼくも作る!」とジェンガで遊び
ジェイエムもキリンをLEGOで作っていました^^
レナンは色々と組み合わせてとっても長い列車を作っていましたよ!!
絵本に影響を受けて真似し,自分で考えて組み立てるって
空間能力や,想像する力が身につくと私は思うので,
読んで終わるのではなく,いろんな遊びにつなげていけたらと思います。
夕方は掃除の時間です。
ジェレミーとジェイエムはなぜかお箸に興味を持ち,
枝で作って葉っぱを掴んではゴミ捨て場に運んでいました。
こりゃ何日かかっても掃除が終わらなさそうです(笑)
ふたりとも,スプーンも正しく持てていないのにお箸に挑戦するのは早すぎるぞ!!
でも,本当に正しい持ち方ってなんなんですかね?
日本人が勝手に決めていることなのでしょうか?
それとも世界的に正しい持ち方は同じなのでしょうか?誰かご存知のかたいますか?
きのうのブログに書いた「HOJ版人生ゲーム」について問い合わせがあったので
ここでその構想を説明したいと思います。
みなさん、「人生ゲーム」は知っていますよね?
スタートからゴールまでを人の一生に見立てたすごろくのようなボードゲームです。
こどもの頃に一度はやったことがあるんじゃないでしょうか?
人生ゲームでは、とまるコマによってさまざまなライフイベントがあります。
学校に通ったり、就職したり、結婚したり、こどもができたり、
事業を立ち上げて失敗したり、災害にあったり、宝くじが当たったりと、
「ひょっとしたら人生で起きるかもしれない」イベントが次々に起きて行くわけです。
これを、HOJの子の人生に起きうるようなイベントで作ったら面白いと思いませんか?
「小学校で落第して一回休み」とか、「奨学金をもらって溶接を学ぶ」とか、
「漁師になって働いてたら、サンゴ礁で真珠を見つけて10万ペソゲット」とか、
「ヤシの実が落ちてきて車が壊れて20万ペソ払う」とか、
日本の人生ゲームとは全然違ったものになると思うんです。
こっちの子が遊ぶのにも楽しいですが、それだけではなく、このゲームは日本のこどもたちが
「フィリピンの田舎の人がどんな人生を送っているのか」を知るのに、またとない教材になります。
どんな仕事につけるのか、給料はどのくらいなのか、こどもが何人くらいできるのか…?
知るだけではなく、楽しみながら「疑似体験」できるわけですから、その効果は絶大です。
国際理解教育、平和教育、開発教育などの現場で大いに活躍してくれるはずです。
そして、一番重要なのは「誰がゲームの勝者なのか」です。
日本の普通の人生ゲームは、先にゴールした人が勝つわけではなく、
最終的に一番多くのお金を持っていた人が勝ちですよね。
でも、ここの子たちからすれば、「たくさん子孫がいる人が勝ち」なのかもしれないし、
「天国に行ける人が勝ち」なのかもしれないし、
「一番人生ゲームを楽しんだ人が勝ち」なのかもしれないわけです。
もしHOJでプロジェクトが成功したら、世界中のいろいろな地域でこんなのを作る方向に
話を広げていけば、本当にすごいことになると思います。
世界中の、どんな場所で暮らしている人たちにも、その人たちの人生があって、
その人たちの幸せがある、ということを、こどもが遊びながら学べるわけですから。
どこかの大学や小中学校、NGOなどと協力して、なんとか実現させたいと思っています。
近いうちに協力を呼びかけますので、そのときはぜひよろしくお願いします!
用事があってダバオに来ています。その用事というのはこちら!
先日お伝えした「日本の絵本をビサイヤ語訳する」プロジェクトです。
ミンダナオ国際大学という、日本語を教えるコースのある大学と協力して行っています。
大学を訪ねたところ、なんと、21冊ぶんの作業が終わっていました!
こどもたちが喜ぶ顔が目に浮かびます!
このプロジェクト、ただ単に「HOJのこどもたちが日本の絵本を読めるようになる」だけでは
もったいないような気がしてきました。
日本には今、たくさんのフィリピン日系人が移住しているんですが、
そういう家庭のこどもたちが、どんどんビサイヤ語を忘れて行き、
親とのコミュニケーションに支障をきたしたり、自分に自信がもてなくなっていく現象が
起きてきているそうです。
そんな現場でも、この「日本語-ビサイヤ語対訳絵本」は大きな力を発揮しそうです。
もちろん、ビサイヤ語を勉強したい!という日本人にとっても最高の教材です。
うまく軌道に乗せて、多くの人が喜ぶものにしたいと思います!
プロジェクトと言えば、私の「竹サックスプロジェクト」も新たなる局面を迎えています。
というのも、最近になって、単に「作って売る」だけでなく、
「一緒に作る」とか「作り方を教える」というかたちに徐々にニーズが変化してきているんです。
先日はなんと、ミャンマーのNGOの方から、
「うちでも作って音楽教育や収入源アップに役立てたいので、作り方を教えてください」
との連絡がきました。すぐにでもミャンマーまで飛んでいきたいくらい嬉しいです。
私は、ハウスオブジョイを、単なる「こどもを養う場所」ではなく
「楽しいことをこどもたちと一緒にやっている場所」にしたいと思っています。
絵本プロジェクトや竹サックスプロジェクトの他にも「HOJ版人生ゲームを作る」とか、
「フィリピンの遊び図鑑をつくる」、「掃除用具バンド」、「ホウキ製作所」、「HOJサーカス」
などなど、構想はたくさんあります。
少しずつ、かたちにしていきたいと思いますので、
私もそのプロジェクトに関わってみたい!という方、ぜひご連絡くださいね!