今回のダバオ遠足では、ソーシャルワーカーのイェンイェンさんが住んでいた児童養護施設に泊めてもらいました。
イタリアに本拠地を置く修道女会が運営しており、働いているのもほとんどがシスターたち、
入所しているのはみんな女の子たちです。1997年から活動しているということで、ちょうどHOJと同じです。

さすが、シスターたちが運営しているだけあってとても敬虔で、朝は一緒に教会に行きましょうと誘われました。
しっかり練習しているようで、その女の子たちの聖歌隊の歌声がとても素敵でした。
この夏休み中に、こんどは向こうがHOJの方に遊びに来る、という話も持ち上がったので、
イェンイェンさんを架け橋に、今後も交流していければと思います。

さて、朝食をいただいた後は、ダバオの市立公園「ピープルズパーク」へ。
ここには結構大きな滑り台など、なかなか面白い遊具がいっぱいあるんですよ…と思ったら遊具エリアは立ち入り禁止!
よく周りを見渡すと、4年前にはなかった「立ち入り禁止」や「使用注意」の看板が目立ちます。
どうやら、マナーを守らない利用者が多くて、ルールを設定したら厳しすぎて、誰も来なくなっちゃったパターンです。
公共の場って、どうしてもこのサイクルに陥りやすいんですよね…。いい公園だったのに、ちょっと残念です。

気を取り直して、社会勉強がてらスーパーマーケットへ!
1人25ペソのお小遣いを渡して、好きなお菓子を買っていいよ、ということにしたら、いやー、性格が出ますね。
安いのをいっぱい買う子、ドカンと25ペソのジュースを買う子、仲間でお金を合わせて大きなお菓子を買う子…。
ちなみにアリエルとジムボーイは「このチョコ23ペソだってよ!よし、これ買おうぜ!」と言って、
まあまあ高級なチョコレートを、箱ごとレジに持っていこうとしてました。
残念!それは1箱23ペソじゃなくて、1枚23ペソだぞ。(笑)

そんなわけで、1泊2日のダバオ遠足は、誰も怪我などすることなく、迷子になることもなく、
とても楽しく過ごすことができました。こどもたちは本当にたくさんの「初めて」を経験できたと思います。
今後とも、1年に1度はダバオ遠足はやりたいと思います。
さあ、遠足も終わったし、明日からは夏休みだー!!
まだまだ続く、ダバオ遠足エピソード!
今日はメインで行った場所ではなく、その合間の話です。
トランポリンパークで遊んだ後は、近くのショッピングモールに行って昼食。
今回は初めてダバオに来た子が多いので、何から何まで初めての体験尽くしです!
これはこれからの乗るエレベーターを待っているジムボーイたち。いやあ、いい表情してますねえ。

そのモールの中にあるフィリピンのフードチェーン「ジョリビー」でお昼ごはん。
フィリピンではジョリビーはマクドナルドをしのぐ人気で、
その代表的メニューの「チキンジョイ」は、もはや一般名詞として「フライドチキン」の座を奪うほどです。
まあ、実際食べると、化学調味料と油の味がすごくて、HOJの近所で買った地鶏を食べた方が
断然美味しいんですけどね。(笑)

晩ごはんは遠足の際には御用達のバーベキューハウス「ぺノンズ」。
ここはごはんがおかわり自由なので、育ち盛りのこどもたちを連れていくにはもってこいの場所なんですよ。
なんとリッキーBは6杯もおかわりしてました。おそるべし。

動画も作ったのでぜひご覧ください。
特にエレベーターやエスカレーターに乗り降りしてるときのこどもたちの表情は必見ですよ!
野生児が都会に来たら…みたいな映画っていっぱいありますけど、作りたくなる気持ちがとてもよく分かります。
4年ぶりに遠足をやった甲斐がありました!
ダバオ遠足、お次はクロコダイルパークです!
その名の通り、ワニを中心とした動物園なんですが、トラに、ダチョウに、ワラビーと
かなり頑張って世界中の動物を集めていて、こどもたちと一緒に行くには最高の場所です。

毎日午後にはショーがある、というのを事前に調べておいたので、その時間に合わせていきました。
その作戦が大成功!飼育員の指示通りに飛びまわるワシ、
自転車に乗るオウムなど、ちゃんと練習しないとできない、素晴らしい芸が見れました。

そしてショーの後には、出てきた動物と一緒に写真を撮れるコーナーがありまして、
「1団体につき1枚」ということだったんですが、「外国人が孤児院のこどもたちを連れてきた」という
最強のカードを有効利用して、特別にたっぷりと写真を撮らせてもらえました。みんな大喜びでしたよ!

ショーの後も動物に興味津々のジャンデルと一緒に敷地内をくまなく見て回っていたら
気づいたら他の客どころか、動物園のスタッフまでいなくなっていて
「え?この動物園、17時になったら何のアナウンスもなく、客がまだ中にいてもスタッフが帰っちゃうの?!」と
ビックリしましたが、おかげで「無人の動物園」という、村上春樹の小説みたいな状況を満喫できました。
その様子も最後のほうにうつってますのでぜひ動画もご覧ください!
動物園という施設の存在には賛否両論あるところですが、コロナ禍にどこにも行けない間、
ずっと図鑑をながめてはトラやワニの絵を描いていた小学生が、
小学校卒業のお祝いに本物のトラやワニに会いに行ける!なんて場が、あってもいいんじゃないかなと私は思います。
これからも、こどもたちが望む限り、1年に1度はここに連れてきたいです。