こどもたちにオモチャやボールを貸すと、結構な頻度で壊れちゃったりするものですが、
「許可を得て使う」「まっとうな使い方をする」「壊れたことを自分から報告する」という
3つのルールを守れば、物が壊れたことは咎めないことにしています。
ただ、「勝手に使って、変な使い方をして、壊れたことを黙ってる」みたいな場合は
トリプルパンチで結構こっぴどく叱ってます。
そんなわけで長いこと謹慎処分だったマイケルですが、今回は壊れたもので具体的に損害額が出たので、
「お手伝いをしたおこづかいで弁償させる」ことにしてみました。
それ以来、みんなが遊んでいる間も料理の手伝いをしたり、ゴミの片付けをしたり、排水溝掃除をしたりと
積極的に仕事をし、なんとHOJ敷地内の仕事では飽き足らず、
「近所に住んでいるカティイル出身の警察官」の家の掃除とかをさせてもらっておこづかいを稼ぐほどの勤労っぷりを発揮し、
予想以上にすぐに目標額を稼ぎ、見事に完済!プラスアルファで浮いたお金は私に「貯金」することになりました。
おめでとうマイケル、よくがんばった!今週末は思いっきり遊ぼうな!
あんまり小さい子に「金、金」言うのは気が引けますが、マイケルくらいの歳になれば、
むしろ積極的にお金の話をきちんとして、「損と得」という観点で
やったほうがいいこと、やらないほうがいいことを判断できるように指導していくのは有意義な気がします。
「金さえ払えば文句ないだろ!」みたいになるのは考えものなので、
道徳観という面とのバランスを取りつつ、「弁償システム」も導入していきたいな、と思います。
昨日はHOJ創設時からのスタッフ、フィデルさんの58歳の誕生日でした。おめでとう!
定年退職まであと2年ですが、退職した後も毎日遊びに来るよ、と身振りでみんなに伝えてました。
フィデルさんがいないHOJはちょっと想像しにくいですもんね。末永く仲良くしていきたいと思います。
さて、木曜日になり、今週分の自習教材が終わったということで、こどもたちも自由時間!
ジャンディーがクイニーを誘って、まだクイニーがやったことのないカードゲームで勝負。
最初の10分はジャンディーが無双してましたが、すぐにルールを覚えたクイニーに反撃されてました。
ジャンディー、ドンマイ!(笑)
調理場にはアルチーの料理を手伝う子たちがひしめいてました。
というのも、料理を手伝うという名目で、手が空いた隙にスマホで動画など見せてもらえるからです。
自分たちで踊った動画をTikTokに載せたり、Youtubeでバスケやボクシングの名勝負を見たりと、
みんななかなか上手にIT機器を使いこなすようになってます。
こればっかりになるのもなんですけど、まったく使ったことがないのも今の時代、困ることになるでしょうからね。
薪も割れて、井戸も直せて、料理もできて、スマホも使える。そんな新世代型に育ってほしいと思います。(笑)
ハイスクールの音楽の課題で「クラシックの有名音楽家を1人選んでレポートを書く」というのが出まして。
こういうのはネットでの自宅学習との親和性が高くていいですね。
リセルは「この中では比較的イケメンだから」という理由でモーツァルトを選択。
うん、私はその選び方で芥川に興味持って、本当に大学の研究者になった知り合いがいるから否定しないぞ!(笑)
似たような課題が出たランランはベートヴェンを選択。
確かに「耳の聞こえない作曲家」と言われたら、調べたくなりますよね。
あげくにランランは「その音楽家の曲に合わせて踊る動画を撮って先生に送る」という課題が出たそうで。
うーん、ベートヴェンってあんまり踊るタイプの曲じゃないと思うんだけどなあ。
で、「ベートーヴェンの音源ある?」と言われたので、何年か前に作ったコレを見せてやりました。これでどうだ!(笑)
「学校の課題なの!真面目なやつ!」と言われて、動画サイトで探した普通の第九をダウンロードし、
ランランに渡して無事に「第九に合わせて踊るランラン」の動画も撮ったんですが、
本人から「みんなには見せないで!」と言われたので封印しておきます。(笑)
いっつもTikTokだかで謎のダンス動画ばかりアップしてるくせに、これはダメなのか。
なんでだ。…ってまあ、気持ちは分かりますけどね。
でもよく考えると「この曲に合わせてダンスして動画を送りなさい」は、ナイスな課題だと思います。
「聞きなさい」じゃ聞かないだろうし、「調べなさい」じゃWikipedeia丸写しだろうけれど、
ダンスしなさいだと、少なくとも踊っている間は真剣にその音楽に集中するはずですからね。
こういう「自宅学習ならでは」の課題がもっといろいろ出て来るのに期待したいと思います。