市長さんを通じて、ダバオにある電子機器メーカー「サムソン」がHOJに支援をしに来てくれました。
このご時世に本当にありがたいです!
テーブルの上に準備された福袋的なプレゼントにこどもたちのテンションは上がりまくり。
「まさか全員スマホがもらえるのでは?」と、心のワクワクが止まりません。
スタッフたちも「え!サムソン?ってことは…大型テレビとかくれちゃうのかな?」と妄想がやみません。
かくいう私も「スマートテレビかネットブックだとありがたいなー」と邪心が収まりません。
いつもは長ーい市長さんのスピーチも気にならないくらい、みんな何がもらえるかに夢中です。(笑)
列に並んで福袋をもらい、さっそく中身を確認してみるジェレミー。
さあ、一体何が入っているのかな?
中身はなんと、米2kg、粉ミルク、筆記用具、石鹸などの超実用品!(笑)
コロナ下の児童養護施設に寄付する物品のラインナップとしては圧倒的に正しいんですけどね。
こどもたちのテンションの下がりっぷりに、ちょっと笑ってしまいました。
と、冗談めかして書きましたが、昨日の今日の出来事なので、こどもたちは
「これだけ米があればいっぱい貯金できるよね!?」と大満足。早くも貯金の喜びに目覚めたようです。
そうだな、大きなテレビはみんなで貯金して買おうな!
HOJでは1週間の生活費を1万ペソ(約2万円)と設定してまして、
それで食材、調味料、石鹸やトイレットペーパーなどの消費財を購入しています。
コロナが流行ってから、スタッフたちが「ビジターさんが来なくて収入大変なんだから節約しよう!」と言い出し、
この1万ペソを大事に遣って節約し、ちょっとずつ貯めて冷蔵庫を買ったり、キッチンを建て直ししたりしてきたんですが、
今度は貯めたお金で、業者さんから100キロぶんの古着、というものを買ってきました。何だそりゃ?(笑)
ガッチガチに圧縮され、ワイヤーで梱包された古着のカタマリを数人がかりで食堂に運び込み、
中の服を傷つけないように気をつけながらワイヤーを金ノコで切断します。
切れた瞬間にワイヤーが跳ねるからみんな離れて!
開封すると、あたりは一面、古着の海。老若男女を問わず、サイズも問わず、
Tシャツ、長袖シャツ、ブラウス、サマードレス、パジャマ、ジャージ、ジーンズ、スラックス、短パンなどが
まったくランダムに出てきます。「これ私にピッタリよね?私のにしていいよね?」と女子たちが大興奮!
うん、これは確かに宝探しみたいでテンション上がります。
中にはこんなものも!何ですか、これ?スキーウェア??
ジャンディーが大喜びで「これわたしのー!」とゲットしてましたが、暑くてそんなの着るタイミングないだろ。(笑)
あ、ウラワでお泊り会、の時とかに寝袋替わりに使うならアリかな?
「嫌いなおかずを残したり、調味料をドバドバ使ったり、ボールペンやサンダルをすぐ無くしたりすると、
貯金できないんだからね!またこういうの欲しかったら節約に協力しなさいよ!」とスタッフに言われ、
こどもたちはものすごく元気よく「はい!」と答えてました。うん、この教育法は正しい。
明らかにこどもたちにサイズが合わないものは「市場で転売して元を取る」とスタッフたちもやる気満々です。
「スタッフやこどもたちにお金の心配をかけない」のが私の仕事だと思ってきましたが、
こんなふうに楽しみながら「一緒にがんばる」かたちができるなら、断然そのほうがいいですね。
責任をしょいこみすぎずに、みんなでHOJを楽しい場所として維持していきたいと思います。
昨日のウラワの動画、できましたのでご覧ください。
ドッジボールやキックベースで大騒ぎしている女子たちがかわいいですよ!
昨日紹介しきれなかった写真もお見せしましょう。
台風後は日本でも珍しい蝶などが見つかったりするそうですが、
海の中でも影響はありまして、あまりここでは見かけない、タコクラゲというのを見つけました。
無害なやつなのでご心配なく!
こちらは一通り泳いだ後に、潮が引いた潮だまりが温泉状態になっていて、
そこで私が昼寝してたら知らぬ間に撮られていた写真。おそらく犯人はジェレミーでしょう。
っていうか、画角とか普通に上手じゃないか、ジェレミー。
昨日、意外な発見だったのが、ジャンディーが怖くてヤドカリに触れない、という事実。
先日、余裕でオオトカゲつかんでたくせに、ヤドカリはダメなのか。一体どういうルールなんでしょう?(笑)
明日は市長さん経由で、どこかのNGOがハウスオブジョイに来て、何かイベントをやってくれるとのこと。
昨日のうちに海に行っておいて大正解でした。ということで、明日何が起きるか、楽しみです!