こどもたちの間では今度は紙飛行機がブームです。
日本では細い三角形の紙飛行機を作って、まっすぐ遠くまで飛ばそうとするのが一般的ですが、
こちらの紙飛行機は飛行機というより凧に近い形で、高く投げて、滞空時間を競い合う感じです。
飛ばす前に尾翼部分にフーっと息を吹き込むのがよく飛ぶおまじないなんだそうです。
確かにマイケルのは滞空時間長かったですよ。
さて、私は新築の家の外壁の竹を焦がす作業を終え、今度は内壁の竹を焦がしてます。
この壁、薄く削いだ竹を編んでできてるんですよ。
編み方が基本的には一定なので、縦の部分だけ焦がすとこういうふうに模様が浮き出てくるんです。
ここ1週間くらいこんなことばかりやってましたが、ついに外も内も焦がし作業完了!
いやー、夢に見た「竹に囲まれた暮らし」、叶ってきましたよ。
今晩はこどもたちがアイダさんと一緒に外に食事に行きました。
外出の規制が緩和されたので、たまにはこんな静かな夜もいいものです。
明日はみんなでウラワビーチ。今日はちょっと早めに休もうと思います。
こんにちは。フユキです!
日本はそろそろ梅雨の時期ですね。ハウスオブジョイがある地域でも、最近雨が続いています。今日も、大量の雨が降りました。植物にとっては良いですが、子ども達にとっては外で遊べなくて残念だなぁ…ってそんなことないんです!!(笑)
雨で地面に大きな水溜りができたところで、ジャンジャン・ジャンディー・マイケル・ジャンデル・ジェレミーが遊んでいます。洋服の汚れなんて関係ない!全力で走って、滑り込みます!!
洋服が汚れるのが嫌な繊細なジャンデルは、木材を使ってスケートボード!芝生の上だからか、思ったよりスーーッと滑るんです! 新しい発見です。雨が楽しくなりそう!
思いっきり遊んで汚れた後は、水浴びだ! 普段は井戸から水を引いて水浴びをしていますが、雨が降った日は屋根から落ちる水がドラム缶に溜まるんです。その水は早い者勝ち!今日はマイケルとジャンジャンがゲットしました!
水浴びの後は洗濯です!ハウスオブジョイの子ども達は自分のことは自分でやります。これは、ハウスオブジョイを卒園した後、水道や洗濯機がない環境の方が多いです。そんな環境でも負けずに、自立して生活ができることを目標にしているからです。そのため、スタッフももちろん自分のことは自分でやります。今日も、自分の洗濯をしているとジャンジャンが、「アテフユキ!手伝うよ!」と手伝ってくれました!なんともいい子…。
ジャンジャンの優しさに感動していると、みんなが空に向かって叫び始めました。何なに!なんか大変なことあった??と思ってかけよると、なんとドローンが!(笑)火事とかじゃなくてよかった…。ジャンデルによると白い洋服の人が飛ばしていたそうです。(笑)
こんな田舎でも、ドローンが飛んでいたりVRゴーグルで子ども達が遊んでいたり。「貧困とは何か?」という課題の奥深さを感じる1日でした。明日も良い1日になりますように!
アイダさんによるお勉強タイム。今日の授業は「時計とカレンダー」です。
フィリピンではこれらにまつわる言葉は全部スペイン語です。
17世紀に植民地にされるまではフィリピンの人たちは時刻も日にちも気にせずに暮らしていたってことです。
ちょっと羨ましいような…。(笑)
アシスタント役のジェレミーが小テストを作成中。
ジャンデルとジャンジャンは余裕で答えてましたが、マイケルはやはり数字が関わるものは苦手な様子。
学校の勉強はともかく、このあたりは生活上も必要な知識なので、なんとか覚えさせたいですね。
さて、私が連載しているフィリピン文化紹介のコラムで「フィリピンのおばけ」第二弾が公開されました。
今回は森の巨人カプレと、赤子を喰らう半身魔女マナナンガルを紹介しました。
フィリピンでは「中絶」は宗教的にも文化的にもタブーなんですが、実際は裏で行われてきた現実があります。
その隙間を埋めるのが、このマナナンガルなのではないか、というのが私の説です。
こっそり中絶した人がそれをマナナンガルのせいにした、というわけです。
現代の日本で生まれ育つと、宗教や妖怪を文字通り信じるのは難しいかと思いますが、
それらをデタラメだと断じるのではなく、「なぜこの話は生まれたのだろう」「なぜ人々はそれを今でも信じるのだろう」と
想いを馳せることから、異文化理解は始まると思います。
同じ視点で日本の風習や妖怪についても改めて考えてみると面白いですよ!