ジャンレがトビトカゲを捕まえました!HOJの敷地内にいるのは珍しいです。
ビサイヤ語名は「ハンボボカッグ」。息を吹きかけると習性で翼を広げるんですよ。
モモンガやムササビとは違って、肋骨でこの「翼」を広げて木から木へと飛び移るんですよ。
なんとも奇妙で美しい進化を遂げた生き物です。
中華系の人に薬の原料として売れるという噂でずいぶん数が減ってきているそうですから、
撮影後はマンゴーの木に返してやりました。ハンボボカッグよ、達者でな!
ちなみにトビトカゲを持っているこどもたちの指の汚さにみなさん、「何これ?」と思ったことでしょう。(笑)
実はちょうど昼休みの時間に、コウスケの仲間たちが作っているミュージカルの背景の絵を描いていたんですよ。
仲間の一人、美術担当のカズくんの専門はスプレーアート。
こどもたちにコツを教えながら、板にスプレーで色を塗っていきます。
さすが、なんでものみこみの早いジェイエム。色むらなくキレイに塗れてます。
上手な子ほど手足が汚れない、っていうのは小学生のときの書写の授業を思い出しますね。
これで7割がた完成!ケンカしてお互いの顔に吹き付け合うような阿鼻叫喚の状況も想定していたんですが、
思ったよりみんな真面目にやってくれて、楽しく作業することができました。一安心です。
完成品はミュージカル自体が完成するまでヒミツです。
毎晩少しずつ練習し、日曜に本番を迎える予定です。どんな舞台になるか、私も楽しみです!
コウスケの仲間の一人、音楽担当のトシキくん。
歓迎会のときにこどもたちの前での自己紹介で、ニックネームの「アナゴン」を名乗ったら、
なんだか意外なほどの大爆笑が起こりました。
これはさては、ビサイヤ語にアナゴンって単語があるんだな?
と思って聞いてみたら、「焼きトウモロコシ」のことなんだそうで。
20年近くフィリピンにいるけど知らなかったです!
というわけで、さっそく隣町からトウモロコシを買ってきました。
ちょうど授業が休みだったジョイジョイが炭火で焼いてくれて、「アナゴン」の完成です!
こどもたちは「わーい、アナゴンだー!」と大喜び。
手術のときのジャンレもそうでしたが、こどもたち、私が思っている以上にトウモロコシ好きなようで。
アルジェもアナゴンに大喜び。
ですけど日本人ビジターたちの間では「固い」「味がない」「なんか酸っぱい」と微妙な反応でした。(笑)
そんなわけでアナゴンくんはあっという間に名前をこどもたちに覚えられて人気者です。
まあ、これは本人の性格によるところも大きいですけどね。
こんなふうに、たまたま日本の名前やニックネームが、ビサイヤ語の単語とかぶることは時々あります。
今回は面白ネタになりましたが、「おっと、その名前はこどもの前で名乗らないほうがいいですよ」なんて場合もあります。
滞在予定の方で、大丈夫かな、と心配になった方は、みんなの前で自己紹介する前に私に確認してくださいね!(笑)
きのうコウスケがお伝えした通り、彼の仲間たちがHOJにやってきました。
歌やスプレーアート、そしてダンスといった特技を持った彼らが、
これからこどもたちと何を作り上げてくれるのか、とても楽しみです。
昨晩は歓迎会の後、彼らによるワークショップが開かれました。
紙の表には今の自分の顔と、好きなことを描き、
裏には将来の自分の顔と、夢やそのときの状況を描いて発表する、というものです。
開始早々停電するハプニングに見舞われましたが、
暗闇の中、ライトの灯りに集まって将来の絵を描くこともたちの姿は、なんとも素敵でした。
将来の夢というと「なりたい職業」のことだと思いがちですが、
将来の姿、という聞き方をしたせいか、家族構成や暮らしぶりのことを発表する子が多くて興味深かったです。
ジャンジャンは「結婚して12人こどもがいる、奥さんは毎日ぼくにI Love Youって言う」という、
なんともスイートな将来像を描いていました。(笑)
フェルナンの描く将来像は「自分の家を建てて、家の周りには花を植えて、ニワトリを飼う」。
おお、なんだか素敵な上に現実的です。フェルナン、現実化させような!
歓迎会とワークショップ、合わせて動画にしてありますのでぜひご覧ください。
こどもたちのダンスもコウスケのおかげでかなりパワーアップしてますよ!
今後も、こどもたちの思い描いた「将来の姿」が実現するのを、見守り続けたいと思います。
それが私の描く、私の将来の姿です。