私が清里で出会った若者、タイジュ君はカカオ豆からチョコレートを作る職人です。
世界中を美味しいカカオ豆を探してまわり、それで自家製チョコレートを作っているんですが、
将来的には「農園でカカオを育てるところから自分で管理したい」との夢を持っているそうで。
HOJのそばでもカカオ作ってるよ、と私が言ったことから、本当に来てくれました。
さっそく近場のカカオ農園を見学しに行きましたよ。

なかなかいいカカオが採れる上、村のカカオ栽培組合まで組織されており、
組合で買ったそれなりの機材もそろっているようなんですが、まだ全然使いこなせていないようで、
「これは宝の山かもしれませんね!」と興奮気味のタイジュ君。夢が膨らみますね。
今日は、この組合から買ってきたカカオ豆で、みんなでチョコレート作り体験をしました。
ミキサーのような機械でひたすらに豆を砕いていくと、豆に含まれる水分と油分でペースト状になるんです。
私はてっきり、鍋のようなものでグツグツ煮て作るんだと思ってました。こどもたちもびっくりです。

ペースト状になったチョコレートを味見して多数決で砂糖をもっと加えるか決めていきます。
今日はこどもたちの意見多数であま~いチョコレートになりましたが、ビターな状態のときはかなり美味しかったですよ。

できたチョコレートは揚げバナナにディップしてみんなで食べました。
大阪の串カツよろしく「二度漬け禁止」のルールなので、チョコをつけるときの集中力ったらありません!(笑)
みんなで大笑いしながら、本当に美味しくいただきました!

皿や機械に残ったチョコレートには、当然こどもたちがアリのように群がります。
皿を舐めたジャンレがバットマンの宿敵みたいになってます。
目のきれいさと口の汚さのギャップがすごすぎる…。(笑)

動画も作ったのでぜひご覧ください!興味津々なこどもたちの表情が素敵ですよ。
本当にいい体験ができました。タイジュ君、ぜひまた来て、チョコレートワークショップやってくださいね!
HOJにキャッチボールブームが到来!
グローブはめて、バシっといい音鳴らしてます。アルバートが特に上手いです。

ブームの火付け役は彼。金沢星稜大学のマサキです。
去年の3月にもHOJに来て、野球ブームを巻き起こしてくれましたが、
今年も彼が来るなり、みんな「グローブは持ってきた?」と大喜び。そんなに好きだったんですね。

女の子たちも興味津々。一番うまいのはリセルですね。
なんだか、少年野球に一人だけ女の子で入ってる、こういう感じの子って日本にもいますよね?

キャッチボールしているのを見たら、打ちたくなるのが人情です。
さすがにバットを持ってきて野球をはじめちゃうと、敷地内の窓が大変なことになりそうなので、
カラーボールをバドミントンのラケットで打つことにしました。
お、アルジェ、なかなかいい目をしているぞ!

まあ、とはいえ、全員が球技好き、ってわけじゃありません。
ジェレミーはみんながキャッチボールの順番を待って列を作っている間、
悠々とシャボン玉を独占して、大きいのを作るのに挑戦してました。性格出ますね。

いろいろな特技を持ったビジターが来ることが、こどもたちにとってすごくいい刺激になっています。
実は今、かなりおもしろい特技を持った若者も来ていまして、明日は彼が主役になって、
ちょっとおもしろいことをやるつもりです。何が起きるかお楽しみに!
コウスケたちが帰ってしまい、ちょっと寂しいHOJですが、去る者あれば来る者あり。
11月から実家に帰っていたローサが、HOJに戻ってきました!
またキッチンがにぎやかになります。ローサ、おかえり!

そして、久々に新しい子がHOJに入ってきました。16歳のジュンジュン君です。
ここに詳しくは書けませんが、想像を絶するような体験をして育ってきた子です。
それが、それでも前を向いて、正しく生きていきたいと思って、自分の意志で施設に入ってきました。
ジュンジュン、ようこそHOJへ!

ちょうど来ているビジターたちを連れてシャロームのサンゴ礁で泳ぐ約束をしていたので、
さっそく一緒に連れていくことにしました。緊張をほぐすには一緒に泳ぐのが一番です!
生まれて初めてのゴーグルに「こんなに水中をくっきり見たの初めてだ!」と大興奮でしたよ。

ちなみにたまたま授業がないということだったので、アイリスも一緒に連れてきました。
海辺で生まれ育ったアイリスは9歳とは思えないほどの泳ぎの達人で、
こんな深いところに連れてきたのは初めてだったんですが、まったく憶することなく泳ぎ、
なんと4mくらい潜ってヒトデをひろってきました。半魚人仲間として将来が楽しみです!(笑)

アイリスの愛嬌もあってか、さっそく素敵な笑顔を見せてくれたジュンジュン。
フィリピンの制度だと、今の時期から転入することはできないので、学校は6月から
中学1年生として通うことになります。

将来やりたい仕事があるそうで、そのためにも絶対学校に行きたいんだ!と言ってます。
できる限りのサポートをしたいと思います。みなさんも一緒に見守ってくださいね!