今日は月に一度の大そうじの日です。ふだんのそうじでは手が届きにくいところを重点的にきれいにします。
今日は壁や床、タイルを磨くのが中心です。
いつも私がアップする写真が遊んでる姿ばかりなので誤解されがちですが、みんなすごく働き者なんですよ!
誰がどこの担当になるかは、普段のお行儀によります。
イタズラばかりしていた子は、トイレや排水溝のそうじでといった大変な仕事をこなせば、
ここで汚名返上とばかりに謹慎処分が軽くなるんです。
さあ、だれがどんな仕事をしたのかは動画でご覧ください!
天気が良かったので布団も干したんですが、ちょっと埃っぽい気がしたので、布団叩きをすることに。
でも、そういえばフィリピンで布団叩きをしている人を見たことがありません。
当然それ用の道具も売ってないので、何か代わりになるものないかな…と探したら、ちょうどいいのがありました。
思った以上に大きな音がするので迫力満点でこどもたちも大喜び!「次は僕にやらせて!」と大人気でした。
真面目にがんばったので午前中にそうじは終了。ビジターさんと遊ぶ楽しい自由時間のはじまりです。
滞在中のシュウイチさんは、脚本家、放送作家、演劇家、実演販売士、シャンソン歌手という多彩な経歴を持った人で、
さすが、こどもを楽しませる技をたくさん持っています。バルーンアートにはこどもたちが殺到!
初めてバルーンアートを見たリッキーBですが、教えてもらって犬が作れるようになって大喜び。
こんなに素直な笑顔を見せてくれたのは陸上大会優勝のとき以来でしょうか。
こどもが何かを成し遂げた瞬間に居合わせることができるのに勝る幸せはありません。
さあ、今日はみんなお手伝いも勉強もがんばったので、明日はたっぷり海で遊ぼうと思います!
2015年にみなさんからお金を集めて買ったこのジープ。
もともとパワステではないのでハンドルが重かったんですが、去年の後半くらいから、さらにさらに重くなってきまして、
カーブを曲がるのも一苦労、という状況だったので、この機会にパワステを装備することにしました。
年末あたりから集めはじめたパーツもようやくそろって、ようやく搭載完了!今日は試運転でした。
今までとのギャップで逆に事故らないように練習しなきゃ、とフィデルさんが大喜びですよ。
HOJの衛生環境向上プロジェクトとしてやっている「ゴミ収集」「排水溝の整備」ですが、
第三弾として「食堂に犬が入るのを防ぐ」というのをやりました。
食堂はセメントづくりで、日中はいちばんひんやりとしているので、
ここでダラダラ昼寝したい犬たちには申し訳ないんですが、やはり衛生環境の向上が優先です。
ワタシはこれからどこで昼寝すればいいんですか?という目で見つめてくるブラウニー。
どこか木の下にでも寝床を見つけておくれ。
ちなみに排水溝のほうは見た目にはもう完成しているんですが、まだ若干水の流れが滞る場所があるので、
少しずつセメントを盛ったり、逆に削ったりして流れがよくなるようにがんばってます。
猫って本当に塀の上を歩くものなんですね。HOJの敷地内に小さいながらも「塀の上」ができて猫は満足そうです。
さて、今日はサンロケ小学校の給食プロジェクトの様子を見に行きました。
イスラム教の子たちとキリスト教の子たちが、この学校では敢えて同じクラスの中で一緒に勉強しています。
こうやって仲良く子供時代をすごした経験があれば、
将来この子たち同士が争い合うようになる可能性はぐんと下がるに違いありません。すばらしい取り組みです。
最近のブログで何度も書いている通り、大雨が頻発しており、冠水や地滑りも多いため、
山のほうに住んでいる子は学校を休みがちとのことですが、さすが、給食の魔力はすごいです。
給食プロジェクトに選ばれている子たちの出席率は今週も100%!いやー、これは大きな成果です。
給食目当てでもいいから、経済的に貧しい子にこそ学校に通い続けて欲しいと思います。
給食プロジェクト、今後も持続可能な方法を考えていきたいです!
さて、HOJのこどもたちにとってはにぎやかで楽しいクリスマス&年末年始でしたが、
ミンダナオ島、ダバオにとっては、災害続きの日々でした。
巨大台風の直撃、大雨による洪水の頻発、そして町の各地で頻発する大火事…。
街の人口増加や経済発展に、まったくインフラが追い付いていないせいで、
交通や水利が機能不全に陥っていることが原因と思われます。
多くの方から「HOJは大丈夫ですか?」「何かできることはありますか?」と声をかけていただき、
それ以来、私なりに、HOJとして何かこれらの被害を受けた地域のためにできることはないかと思っていたんですが、
1/1に起きた火事の被災地域が、ダバオで日本語教師として働いているタカコさんの家のすぐ裏だ、ということで、
何か一緒にできないかという話になり、さっそく現地に行ってきました。
火事が起きたのは、ダバオのBAJADAという比較的裕福な層が住んでいるエリアです。
その一角に、そこだけ切り取られたかのように不法占拠者たちが住む場所があるんです。
新年を祝う花火や爆竹が何かに引火して、消防法などと無関係に建てられた家々にあっという間に燃え広がり、
幸いなことに死者と重傷者は出ませんでしたが、126家族、約500人が住む場所を失いました。
そのうち106家族が、すぐ隣にある修道院で避難生活をしています。
いつもフィリピンで裕福なエリアにある立派な修道院を見るたびに私は微妙な気持ちになっていたんですが、
今度ばかりは、修道院ナイス!と思いました。
普段は10人の修道士さんたちが心静かに祈って暮らしている家が、350人以上の避難者であふれ、活気に満ちていました。
修道士さんたちと避難者たちに「何が足りない?」と聞くと、
「古着と食べ物は政府とNGOからいっぱいもらった。医薬品も足りてる。足りないのは食器。」とのこと。
10人の修道士が使っていた食器を300人以上で使ってるわけですからね。なるほど、それは足りないに違いありません。
さっそく修道士さんと一緒に近くのディスカウントショップへ。
火事の被災者たちのために買っているんだ、と言ったらオーナーさんがぐんと割引してくれましたよ。
深皿1枚、皿2枚、スプーン3つ、コップ3つを1セットに、106家族のために、106セット購入。
しめて7700ペソ、2万円弱といったところです。
修道院に戻ってさっそく避難者たちに配ります。
避難者は家族ごとにカードを持っていて、それでチェックして配給などを平等に行っているとのことなので、
そのシステムに便乗して配りました。おかげでとてもスムーズに全員に行きわたりましたよ。
食器を受け取ったみなさんも「ひさびさにスプーンで食事ができる!」「今日はスープを作ろう!」と喜んでくれました。
もともと不法占拠エリアなので、火災保険なんてありませんし、元の場所にまた住めるかの見通しも立っていません。
それでも人々はたくましく、笑顔で過ごしています。
同時に、「静かに祈る時間はなくなっちゃったけど、修道士になって今が一番、充実しているよ」と
しみじみと語る修道士さんも印象的で、ああ、アジール(避難所、聖域)ってこういう場所のことなんだな、と心にしみました。
もちろんHOJの本業はダバオオリエンタルでこどもたちを育てることですが、
こんなふうに、できる範囲でのコミュニティ支援を、今後も行っていきたいと思います。
次はこどもたちも連れてきて一緒に何かやりたいですね!