隣町ルポンのキリスト教系私立学校の生徒たちが、
ちょっと遅れたクリスマスプレゼントをHOJに届けに来てくれました。
先日のマティの病院のスタッフたち同様、福祉局から「ウェルカムな施設」として紹介されてきたとのこと。
このイメージは大事にしていきたいですね!
さて、ほかの子が学校に行っている昼間、ジャンレはお勉強の時間です。
昨日の夜にナオキが算数を教えているところを見て、「桁の概念がまだよく分かってない」のを発見。
5505と5055と555がごっちゃになる、算数が苦手な子によくある症状です。
そんなときに一番の教え方はこれ!実際のお札を使って、桁の概念を教えるんです。
実際のお金を使うことで、「ほら、間違ったらお店でおつりをごまかされるぞ!」と、動機付けにもなりますしね。(笑)
この方法で、かなり理解が進んだようです。この調子で実年齢に追い付かせてやりたいですね。
もうひとつ、ものすごく苦手だと分かったのが、スペリングです。
one, two, threeならまだしも、thirteenとかeightyとかになるともうお手あげのようで。
これも、数字で書ければいいじゃん、と思うかもしれませんが、銀行口座でお金をおろすときや、
契約書を交わすとき、お金を質屋で借りるときなどに、指定用紙には必ず「Amount in words」って欄がありまして、
そこには文字で金額を書き込まなきゃいけないんですよ。
つまり、これができないと、銀行口座も作れないし、契約書も交わせないし、
まっとうなところからお金も借りられません。かなり人生の選択肢がせばまるんです。
ってことで、こればかりは特効薬的な方法はないのでひたすら書き取りして練習。がんばれ、ジャンレ!
もちろん、勉強だけでは集中力も持ちませんから、適度に休み時間をはさんで、楽しく遊んでいます。
これは罰ゲームで顔にイタズラ書きされているところ。息抜きにはピッタリですね。
ジャンレとこんなにたっぷり時間を一緒に過ごせるのも、いわば「けがの功名」です。
本当に功名として誇れるように、今のうちに勉強の苦手分野を押さえたいと思います!
さあ、今日はいよいよジャンレの肘関節を固定していた金属ピンを取り外す日です。
全身麻酔で寝ている間に終わるのかと思っていたら、局所麻酔で処置をすると聞いて、
「え?大丈夫なの?痛くないの?本当に?」とドキドキです。
手術室でやるのかと思っていたんですが、そこまで仰々しい処置ではないそうで、
私服のまま私も処置室に入れてもらいました。
お医者さんも手術着には着替えず、私服のままです。
さすがに手や器具は念入りに消毒してましたのでご心配なく!
処置自体はほんの10分で終わり、ジャンレの肘に入っていた10cmくらいのピンが抜かれました。
これで肘は多少曲がるようになったんですが、まだ補強のための短いピンが2本入っているので
ジャンレの病院通いはもうしばらく続きます。
学校にはまだ通わない方がいい、とのことで、HOJで家庭教師的に勉強できるように、
ショッピングモールの書店に参考書や問題集を買いに行きました。
品揃えの少ないこと少ないこと。自宅で勉強するこどもがいかに少ないかということですね。
さっそく買ってきた算数のワークブックを、ナオキが先生役になってやっています。
算数自体を教えながら、ジャンレがビサイヤ語を教えているような感じで、お互いに教え合い、学び合っています。
なかなかに素敵な関係ですね。
来週から理学療法士さんによるリハビリも始め、今月中には残り2本のピンも抜き、
来月中には完治の予定です。早くジャンレが以前のように飛び回って遊べるように、みなさんお祈りくださいね!
今日はアイダさんプレゼンツ、こども絵画大会です。
ルールは「何かを見たり、真似して描いたりしちゃダメ、自分で考えて好きなものを描く」です。
思いつくものを片っ端から描き始めたアイリス。迷いのない感じがいいですね。
描いた絵をアイダさんに見せて、プレゼンタイムです。
何を描いたのか、なんでそれを描いたのか、それぞれアイダさんの前でこどもたちが語ります。
「好きなものを描け」と言われて、アイダさんの似顔絵を描いておくあたり、分かってますなあ、アルバートは。(笑)
優秀作品はこの2人!絵そのものがとてもきれいによく描けているリッキーガマイと、
オリジナリティに富んでいて、それでいて特徴をよくとらえた絵を描いたジェレミー。
2人にはアイダさんから近所のお店で20ペソぶんのお買い物ができる権利が与えられました。おめでとう!
その後は、カードゲームをしたり、踊ったり、ホットケーキを焼きながらおしゃべりしたりと、
のどかな日曜日を過ごしました。アルジェは神経衰弱でロスジェーンに挑戦です。
思った以上にアルジェが強くてロスジェーンもびっくり!11組対13組というギリギリでロスジェーンが勝ちましたが、
ここまでアルジェが成長しているとは思いませんでした。今度私も勝負してみようと思います。
フェルナンが「コヤコウスケに教わったロボットダンスだよ!」と烏山さんの前でダンスを披露しています。
普段はまったくそんな素振りは見せませんが、足のことでコンプレックスがないはずはありません。
そんなフェルナンにとって、烏山さんほど安心できる相手はいないでしょう。本当にいい表情で踊ってました。
さあ、正月休みも終わり、明日から学校が始まります。
毎日がお祭りのようだったHOJも、少し落ち着いた感じになります。
ビジターがたくさん来る2月3月の前に、こどもたちとのんびりした日常を楽しみたいと思います!