去年の11月に日本に行ったときに東京お会いしたミナワさんが、HOJに遊びに来てくれました。
福祉事業を行う会社をずっと運営してきた方で、車でHOJへ向かう道中、
ずっととても楽しそうに自分の好きなことや、やってきたこと、今からやろうとしていることを話してくれました。
やっぱり人生は「やりたいことをやってこそ幸せ」なんだと背中を押された思いです。

烏山さんとアイダさんも来て、今年最初の全員集合!…のはずだったんですが、
インダイガマイ、ジュリアン、ジョイジョイが風邪でダウン。

年末年始、実家に帰って食事が粗末になって体力が落ちてたのも原因のひとつでしょう。
栄養状態って本当に重要なんだな、と風邪をひいたメンバーの顔触れを見て、強く思いました。
まあ、HOJでちゃんと食べていればすぐに治るでしょう。みなさんお祈りくださいね!
ダバオから戻ってきたら、レオの顔がかさぶただらけに。これ、ケガとかじゃないんですよ。何だと思います?

正解は「マンゴーにかぶれた」です。マンゴーというのは植物学的にはウルシの仲間でして、
手や口で触れるぶんには問題ないんですが、顔で触るとかぶれる場合があるんですよ。
ちゃんとナイフで切って食べればこうはならないので、要するにこれは、
「勝手にマンゴーを取ってかぶりついた」証拠です。(笑)
この地域ではこうなってる子のことを「欲張り小僧」と呼んでます。うん、いいネーミングだ。
週末の夜は映画を見るのが定番ですが、今日は歓迎会をやって時間も遅くなったので「遊び時間」にしました。
男の子たちが大喜びで取っ組み合いを始めます。

こういう遊びは、どこまでOKで、どこでストップをかけるかで結構センスが問われます。
なんでも禁止してたらつまらない上に、大切な何かが学べない気がしますし、
なんでもOKにしていたら、絶対に喧嘩が始まるか怪我人が出ます。
今日は我ながらちょうどいい程度に放任し、ちょうどいい具合に介入ができたなあ、と思います。
この感覚を忘れないようにしたいと思います。
取っ組み合いの後はこの「サメごっこ」が自然に始まりました。
「警ドロ」と「高オニ」と「バランスゲーム」の要素が詰まった、即興にしてはなかなかの遊びでした。

こどもが自分たちでルールを作りながら遊ぶのを眺めるのってとても面白いですよ。
いつかそういう遊びを集めた図鑑みたいなのを作ったら面白いんじゃないかなあ、と思うんですが、
誰か長期滞在しながら作りませんか?
明日はビーチでウニ退治!のつもりだったんですが、なんと学校が振替授業だそうで。
15年くらいフィリピンに住んでますが、そんなの初めて聞きました。
フィリピンの教育制度もいろいろ変 わってきているんですね。
できればいい方向に変わっていくように、期待したいと思います。
今日は一日中お天気雨が続くという、ちょっと変わった天気でした。
日本の昔の言い方でこういう天気を「キツネの嫁入り」と言いますが、
ブルガリアに住んでいたとき、この天気を「クマの結婚式」と言うと聞いて、びっくりした経験があります。
フィリピンでも面白い表現があるか?と思いきや、普通に「小雨」と言われました。残念!

まあ、こんな日は部屋遊びです。
私が竹サックスを作っている傍らで、午後からは学校がないこの3人がずーっと遊んでました。
レゴ、お絵かき、カードゲーム「おなじはどーれ」…。
時々楽器をいじったり猫と遊んだりしていれば、あっという間に時間が過ぎていきます。

アビゲルが作った「ドラゴン」。ああ、そういえば最近、「ヒックとドラゴン2」のDVDを見せましたっけ。
すばらしい映画なんですが、日本では公開さえされないみたいですね、もったいない…。

レナンが、過去にビジターが持ってきてくれたティーン向けの女性ファッション雑誌を熟読してます。(笑)
他に恐竜やら車やらの本がたくさんある中、なぜそれを??
ひょっとしたら意外と美容とかそういう世界に興味があるのかもしれませんね。要観察です。

大きい女の子たちを中心に、風邪が流行っています。
今日はインダイガマイとカテリンを保健センターに連れていきました。
ただの風邪だったので一安心ですが、たぶん里帰り中に田舎のほうでウイルスをもらってきたんでしょう。
みんなで一緒に暮らしているぶん、風邪がはやると、本当に全員にうつりかねません。
みんなで元気に週末遊びに行けるよう、みなさんお祈りください!
実は昨日、わたくし、不覚にもウニを踏みました…。
ウラワビーチにいるウニはほとんどがガンガゼという種類のやつで、
刺さるとかなり痛いんですが、まあ、2~3時間もすれば痛みはひくし、
翌日には刺されたことさえ忘れるくらいなんともなくなるので、
踏んだ瞬間は、あー、またいつものやつだ、と思ったんですが。

刺されてから5分くらいして、膝下あたりまで痺れてきたので、ん?これはいつもと違うぞ?と思い、
漁師の村で育ったスタッフのマーリーさんに「いつもと違って痺れる感じなんだよね」と言ったら、
「あんた、それ、ウニじゃなくてオニヒトデじゃないの?」と言うではありませんか!衝撃!
オニヒトデというのはサンゴ礁に住む危険なやつで、その棘にはスズメバチと同じくらいの危険な毒があります。
体の弱ったこどもや老人が踏んで、ショック死したなんて話もあるほどです。
過去に何度か、駆除した話をブログで取り上げてますよね。

これは大変、ということで、すぐに応急処置です。
もちろんすぐに病院に行けるならそれが一番いいんですが、年始の日曜日、ダバオオリエンタルに開いている病院はありません。
大丈夫、こんなのうちの村じゃしょっちゅうよ、という漁師の村出身のスタッフ、マーリーさんを信じて応急処置してもらうことにしました。
まずはヤシ殻を燃やして炭にします。そして赤熱しているところにゴムをたらして燃焼させます。
刺された部分を燃えているゴムにできるだけ近づけて、出てくる煙でいぶすようにします。

同時に、なんでもいいから赤い布で包帯をして、毒が上に登っていかないようにします。

オニヒトデなどの毒はタンパク質なので、熱いお湯につければ毒の効果をおさえられるというのを読んだことがあるので、
火に近づけて暖めるのはなるほど、という感じでしたが、なぜにゴム?なぜに赤い布?
赤い布の謎は分かりませんが、後で調べたところ、ゴムは燃焼温度が木や炭よりずっと高いんですね。
なので、ゴムを燃やしたほうがより熱で解毒できる、ということなのかもしれません。
そしてその効果のほどは…驚くほどてきめんです!5分ほどで痺れはなくなり、30分ほどで痛みもほとんどなくなりました。
その後腫れたり膿んだり発熱することもなく、踏んでから30時間ほどたった現在、まったく痛みはありません。
すごい!地元漁師の知恵、恐るべしです!

オニヒトデだったらこどもたちも危ないので、痛みがなくなった時点で、踏んだとおぼしき場所を捜索しましたが、
いるのはウニだけで、オニヒトデはいませんでした。あーびっくりした。たぶん何かいつもと別の種類のウニだったんでしょう。
ネットで調べたところ、ウニの毒にも熱での応急処置は効くらしいので、私のケースはたぶんそれだったんだと思います。
ちなみに他にもいろいろな応急処置の方法をマーリーさんに聞きました。一番効果があると言われたのがこれです。
「ハチとかウニに刺されたらね、絶対にアッとか、痛いとか叫び声をあげちゃダメ。
で、ハチに刺されたときは近くにある花びら、ウニの場合は海藻を取って、口に入れてよく噛むの。
でも、飲んじゃダメよ。その口の中の唾を、刺されたところに塗るのよ。そしたら全然痛くなくなるのよ。本当に。」
えーーーーー?コレはいまいち信用できないんですけど…。本当なんでしょうかね?
そもそも、痛いときにとっさに痛いって言わうのを我慢するって、コントロールできるもんなんでしょうか?
これは刺されてパニック状態になるのを防ぐための知恵かもしれません。
毒ではなくパニックで呼吸困難に陥るケースなどもあるそうなので、それだけでも十分な知恵ですよね。
いや、本当かもしれませんけど。信じてないわけじゃないですよ、マーリーさん!(笑)
というわけで、新年早々のウニ騒動でした。
今度ビーチに行ったときに駆除がてら、かたっぱしから獲って食ってやろうと思います。(笑)