元ボランティアスタッフのアツシが立ち上げた「サンロケ小学校特別支援学級創設プロジェクト」。
名前が長いですね。教室につける名前を取って「MIRAIクラスプロジェクト」と呼ぶことにします。
(プロジェクトの詳細は前回のアツシの投稿をご覧ください)
日本で支援者を募り、目標額を集めたアツシがHOJに戻ってきました。
さっそく約束の建設資金を校長先生に届けに行きました。ご支援くださったみなさん、ありがとうございます!
アツシの来訪に合わせて、学校では学習障害のこどもたちの調査を実施しました。
まずは保護者を集めて説明会。こういうプロジェクトには保護者の理解と協力が欠かせません。
今回は15人のこどもが調査対象として選ばれているのですが、その半分以上がイスラム教の家庭です。
1990年代まではこの地域のイスラム教徒たちは公教育を受ける機会がなかったので、
今学校に通っている子たちの親世代には、読み書きができない人がとても多いんです。
親が読み書きできないと、こどもの勉強を手伝うことができないので、
どうしてもこどもの勉強にも遅れが出てしまう、ということのようです。
それが巡り巡って差別や分断につながってしまう悪循環を、なんとか断ちたいですね。
調査に協力してくれたのは、他校で学習障害の子たちを専門に教えている4人の先生たち。
1人ずつのこどもを面接し、文字は読めるのか、色や形は認識できるか、数字はどうか、
コミュニケーション能力はどうか、長時間座っていられるか、
指示を理解したり記憶したりできるかなどを、かなり細かく調査します。
同時に親への聞き取り調査も行い、家庭でのこどもの振る舞いも知ることで、
より正確にその子の実情を把握することに努めます。
1日がかりで調査をした結果、15名全員が「特別な支援が必要」ということになりました。
1人ずつについて詳細なデータを得たので、今度はそれを担任の先生たちが精査した上で、
1人ずつに対して指導案を作成し、それを教育省に提出して認可を受ければ、
晴れて特別支援学級をスタートすることができます。
それらの事務作業にこれから数週間はかかりそうですが、7月中旬には授業を始められる見込みです。
調査の様子は動画にもまとめたのでぜひご覧ください。
こんなに教育熱心な先生たちがいるんだ!と嬉しくなりますよ。
このプロジェクトには、ハウスオブジョイあてに寄付していただいた、
さだまさしさんの「風に立つライオン基金」からの支援金の一部も充てさせていただきました。
今後も給食プロジェクトと併せて、じっくりと育てていきたいと思います。
応援よろしくお願いします!
今日はサンロケ小学校に、特別支援学級創設のプロジェクトのために行ってきました。
話が一気に進んだのはいいんですが、情報の整理がちょっと大変なので、
ブログは明日書かせていただきます。今日のブログはお休みです。すみません。
明日のブログをお楽しみに!
今日はフェルナンを連れて隣町のスーパーへ!
日本から特別支援学級開設プロジェクトのために来てくれたアツシも一緒です。
ギプスははずれたんですが、まだ足首の筋肉が弱いので、
お医者さんから「軽い、ハイカットの紐靴を履かせて」と言われたんですよ。
さあ、条件に合う靴はあるでしょうか?
2軒ほど店を探し回り、ついにちょうどいい靴を発見!
あれ?左右逆に履いてない?と思うかもしれませんが、これでいいんです。
元々内側に曲がっていた足を、外側に開くように矯正するために、
当分の間はこうやって靴を左右逆に履くのがいいんだそうで。なるほど、これは知恵ですねえ。
ジャンレと一緒に毎晩のリハビリも始めました。
ジャンレが左腕のストレッチと筋トレをする間、フェルナンは療法士さんに指示された通りの、
スクワットやアキレス腱伸ばしのストレッチのメニューをこなします。
ちなみに一緒にいるアルジェはおまけです。(笑)
さて、ここで重大発表です。フィリピン独立の英雄「ホセ・リサール」が日本の漫画になりました!
私の友人がダバオで立ち上げた会社が企画して、HOJに来たことのある松井さんが原作を書いた作品です。
スキマというサイトで無料で読めます。もちろん合法サイトなのでご心配なく。(笑)
たくさんの人が読むと、広告料が収益になるシステムのようですが、なんと!
原作者の松井さんが「原稿料はすべてHOJに寄付します」と言ってくれました。
人生の最後までフィリピンのこどもたちの未来を考えていたホセ・リサールのことを考えたら
これが一番いい使い方だと思う、とのことです。本当にありがとうございます!
英語版も同時公開。フィリピンではニュースで取り扱われるほどの大事になってます!
全100ページの作品で、毎週10ページずつ公開されていくそうです。
フィリピンのことをより深く知る好奇心を満たしながら、HOJの支援ができます。
みなさん、ぜひ読んでくださいね!