2006年にできたHOJの敷地内にあるゲストハウス、「マミーズハウス」。
2009年からは私が住んでいる部屋でもあり、竹サックス工房でもあります。
休みの日にこどもたちが絵を描いたりレゴで遊んだりするのもここですし、
夜にビジターたちが集って語り合うのもこの場所です。

写真に撮ると、まるで森の中に住んでいるようで素敵なんですけど、
実際に住んでみるとですね、「木の下に住む」ってのはあんまり現実的じゃないんですよ。
風が吹けば木の実が落ちてきては屋根を破壊するし、
屋根の上にたまった落ち葉が腐ると、そこから雨漏りするようになるし、
しかも年老いてきた木がだんだん曲がってきて、今にも家の方向に倒れてきそうです。
そうなる前に!ということで、もったいない気もしますが、横に生えている木を切ることにしました。
と言っても、重機があるわけではないので、最初から根本から切るわけじゃありません。
そんなことしたら、確実に家の方に倒れてしまいますからね。
こうやって木の上に登って、まずは枝をできる限り切り落とすんです。

この枝落としも、屋根の上に落ちると大ダメージなので、ロープをかけて、
空き地の方に向かって下にいるフィデルが引っ張りながら、上にいるドドンが枝にナタを振り下ろします。
枝が切り離された瞬間に、空き地の方に向かって引っ張るという阿吽の呼吸の作業なんです。

落ちてきた枝を集めるのはホセの仕事です。
カメラを向けると変な顔をして見せるくらいにホセは表情豊かになってきています。(笑)
ちなみにポケットの中身は食べれる木の実でいっぱいです。うーん、役得。

半日の作業で、かなりさっぱりしました。明日も作業を続けて、あさってくらいまでには切り倒す予定です。
もちろん切った枝は薪に、幹は製材して机や棚に有効活用しますのでご心配なく!

作業後、ロープが木の上から垂れ下がったままになっていたので、
あー、これ、このままにしておいたら、学校から帰ってきたこどもが絶対こうやって遊ぶだろうなー、と思っていたら、
想像していたのと寸分たがわぬ遊び方をして男の子たちが盛り上がってました。(笑)

この世代の子たちにはあまり「ターザン」というキャラクターは身近ではないようで、
私が「アーアーアー!」と叫びながらやって見せたら、「なんだそりゃ?」って目で見られました。
このままだとただのアホなおじさんになってしまうので、今度ダバオに行ったらターザンのDVDを探してこようと思います!