シャロームに滞在中のアキオさんが、「シャロームハウスの有効活用アイディア」を出してくれていて、
「HOJの子と遊べる」「サンゴ礁に行ける」「時期が合えば夜光虫が見れる」「世界遺産の山に登れる」
などなどの私も考えていた「シャロームハウスの魅力」に、
さらに「地元の漁師さんと一緒に漁に行ける」っていうのはどうだろう?と持ち掛けてきました。
なるほど!17年も私フィリピンに住んでますが、確かに漁に出たことはありません。これは面白そうです!
(っていうか、漁師以外の人は一生漁に出ないで過ごすのが当たり前なんですけどね)
この村の漁は基本的に夜中に行われます。さすがに遠くに行く漁に同行するのは大変なので、
いつも近場で素潜り漁をしている若い漁師たちに声をかけて、一緒に行かせてもらうことにしました。
左から見習いのジーマー、マニラ出身の青年タガログ、そしておなじみの船主、ゴンゴンです。

真っ暗な海でどうやって魚を探すのかと思ったら、なんと懐中電灯片手に潜るんです。
しかもこの懐中電灯、タイヤのゴムなどを使ったお手製の防水加工!すばらしい知恵ですね。
岸から10分くらいの、水深3~5mくらいのサンゴ礁で船を停泊。素潜り漁開始です!
私は主にゴンゴンに同行させてもらいました。
息を吐いて肺の中の空気を抜いて潜ります。片手に発射式の銛、片手に懐中電灯。
耳抜きは顎の動きだけでやっているようです。水中の滞在時間は約1分です。

日中は素早く泳ぎ回る魚たちも、夜は岩陰でひっそりとしています。
それを短時間で発見し、銛で狙い、撃って獲るのは熟練の技です。
もう、これは視力とかよりも、経験の勘でしょうね。ゴンゴンは次から次へといい魚を見つけていきます。
ブダイ、カワハギなどの割と商品価値の高い魚を次々とつかまえていきます。
そして、1時間ほど漁を続けたところで、高級魚ラプラプをゲット!大満足の結果です!
岸に戻って記念撮影。ゴンゴンが持っているのはこれまた高価に取引されているナマコ。
いつもこのくらい獲れるの?と聞くと「いや、今日はすごく運が良かった。また一緒に行こう!」と上機嫌でした。

分け前にもらったブダイとニジハギは、さっそく七輪で焼いて食べることにしました。
いやー、これ以上の贅沢があるでしょうか?

動画も編集しましたのでぜひご覧ください!
「現地に雇用を生む」と同時に「現地の暮らしを壊さない」観光開発として、
「地元の漁や猟の体験ツアー」というのはわりと世界中で注目を浴びているんだそうです。
現地の生活の実態を知る上でも、これ以上のフィールドワークはありません。

HOJ滞在中の活動のひとつとして、組み込んでいこうと思います。
参加したい方はぜひ泳ぎと潜りの練習をしておいてくださいね!